所長のミニコラム ~ Monthly column ~
ルチャ・リブレ
メキシコに行く機会があり、この11月初旬に3泊での強行スケジュールでメキシコのpuebla(プエブラ)という町に行ってきました。メキシコに行く前から、必ずやりたいことがふたつありました。ゴルフのプレイとメキシコプロレス(ルチャ・リブレ)の観戦です。
平日に行ったため、プロレスは夜の9時からの興行です。タクシーでプエブラのプロレス会場に向かいます。会場の前ではプロレスのマスクをずらりと並べた屋台が数件出ています。色とりどりのきれいなマスクがすごい数で並んでいます。お土産は帰りに買うことにしてアリーナに向かいます。すると会場の前で呼び止められ、チケットを販売すると言います。しかし、これは日本でもいるダフ屋さんですので、買わないと言ってアリーナのチケット売り場に向かいます。リングサイドのチケットで200ペソ、日本円で1,200円ほどで最前列の席を確保できました。
ビールを飲みながらの観戦です。日本のタイガーマスクと同じマスクをかぶったレスラーも出ていましたが、日本人ではないと思われます。メキシコプロレス特有の素早い動きと空中殺法がこれでもかと言うくらい存分に堪能できました。レスラーと観客とのやり取りも楽しく、プロレスが庶民の娯楽の場であることがよく分かりました。
11時頃にプロレスは終わり、屋台でマスク2つと、レスラーのフィギュアが6体ついたミニチュアの6角形のリングも買って、ご満悦でホテルに戻りました。次の日は、プエブラの町中にあるゴルフ場でのプレイでしたが、プロレス観戦でエネルギーを使い果たし、いつものとおりのヘロヘロゴルフでした。
アジ釣り
約2年振りに船釣りに出かけました。事務所のメンバー5人で金沢八景にある仁丸という遊漁船を仕立ててアジ釣りです。竿も仕掛けも餌もすべて用意されているので、クーラーボックスだけ持参の釣行です。
イワシのミンチを小さい籠に入れて、3本針にはイカを赤く染めて小さく切ったアカタンを付けて釣ります。イワシのミンチは水中で煙幕となりアジをおびき寄せます。そしてアカタンを餌と勘違いしてアジが食いつく仕掛けです。水深は20メートルくらいで、リールを巻くのも楽な深さです。
船長の「ドーゾー」の声で仕掛けを海に入れます。仕掛けが海底に着いてからリールを3回巻いて、竿を大きく上げます。すると早くもアタリがありました。20センチくらいのアジが掛っています。アジは順調に釣れ、1人船酔いでダウンしていたこともあり、3時間で納竿としました。それでも私が45匹、次が35匹と大漁でした。
家に帰って、てんぷら用と刺身と塩焼き用にアジを捌きました。さすがに釣りたてのアジは天ぷら、刺身、塩焼きのいずれも美味でした。また釣りに行きたくなる旨さです。
給食の食べ残し
神奈川県の中学校で給食を集団で食べ残していることがマスコミで話題となりました。
中学生と言えば一番腹が減る年齢で、いくら冷たいまずいからと言って、食べ残すこと自体あり得ないと思いました。おそらく集団心理で本当は食べたいのだけれども、格好悪いので食べ残さざるを得ない状況となったのでしょう。それは何となく分かるような気がします。
それを「冷たくて味が薄くてまずいから」「髪の毛や異物が入っていたから」という理由をそのまま報道するのはいかがなものかと思いました。かなり前のことですが、民間人で閣僚として起用された永井道雄文部大臣が、テレビでPTAの母親たちと対談していました。ある母親が、「学校で提供される給食がまずい」と大臣に言ったところ、「いつもおいしいものを食べるのではなくて、チョット味が落ちる食事を皆で食べることもひとつの教育ではないでしょうか?」とピシャリと言ったことが思い出されます。
異物が入っていたら、それを取って食べればよいことだと思います。家で納豆の中に醤油袋のビニール片が、ピザの底にアルミホイルが付いていたことがありますが、取って食べました。妻にそのことを指摘すると「やっぱりね、わたし老眼でよく目が見えないから」とのことでした。
ボーリング
私の娘が小学生の頃、家族でボーリングに行き、娘より2人の弟の方がスコアが良かったことから、娘が悔しくて泣きながらボールを投げていたのを思い出し、娘に「ボーリングをやろうか?お前の泣くところをまた見たいから」と軽口をかなり前に叩きました。この事を孫が覚えていて、「ボーリングはまだ?」と言われ、日曜日にボーリングに行ってきました。
吉祥寺の第一ホテル地下1階の東京ボウリングセンターに集合です。早めに着いたので受付に行ったら「あそこにあるアイパッドで入力してください」とのこと。ずいぶん近代的になったなと感じていましたが、それだけが近代的で、靴を借りて、ボールを選んで以降は昔と何ら変わっていませんでした。
私は、200点以上を出したこともあるので、かなり自信を持っていましたが、1ゲーム目が105点、2ゲーム目が120点という有り様です。娘はトータルで私を抜いて「1番だ~」と雄叫びをあげて喜んでいます。泣き顔どころか満面の笑みでした。
よかった、よかった。
メヒカリ
私の妻は福島県いわき市の出身です。いわき市には内陸部の中通りと沿岸部の浜通りがありますが、田舎は浜通りにあります。したがって出てくる食事も海のものが多くなります。カツオの刺身は定番で、地元の人はニンニクをたっぷりと付けて食します。そして白身魚でから揚げにしても塩焼きにしてもおいしいメヒカリという魚をよく食べます。
メヒカリは悪くなるのが早い魚なので東京では目にすることがなかったのですが、最近スーパーに時々並ぶようになりました。身は白身で骨もやわらかいので、頭もとらずにまるごと食べることができます。白身魚ではキスも大好きですが、このメヒカリのおいしさにはかないません。スーパーには茨城産が多く出ていますが、もしメヒカリを見つけたらみなさん一度食べてみてください。おいしいですよ。
ウツボ
高知県に妻と旅行に行きました。高知と言えばカツオのたたきが有名です。でも「高知でカツオは捕れませんからね」と地元の人が言います。「東京でも明神丸は知られてますよ」と言うと、皆「明神丸のあの藁焼きのたたきはおいしいよ、特に塩たたきが」と言います。
お店に入るとウツボのたたきやウツボのから揚げが必ずメニューにあります。えっ、ウツボを食べるの?と思いましたが、食べてみると癖がなくてなかなかのものです。うなぎも食べられない妻がウツボは無理かなと思っていたところ、「おいしい」とそれから夜と昼と4回もウツボを食べました。
家に帰り、「ウツボってどんな魚かな?」とパソコンで検索しています。「ウツボってこんな顔してこんな柄がついてヘビみたいなの?」と言います。「知らなかったの?」と言うと、「もう二度と食べない」ということです。
東京の渋谷にMEGAドン・キホーテ本店ができました。その1階の入り口に水槽があります。大きなウツボが2匹泳いでいますので、渋谷でウツボを見たい方はぜひどうぞ。
村田の試合
ボクシング村田諒太の試合は見応えがありました。勝負は判定で負けてしまいましたが、村田の強さが出ていた試合ですね。手数では対戦相手が上回っていましたが、相手のパンチは村田の腕でほとんどブロックされていました。相手のパンチは有効打とは言えません。
階級の重いミドル級は世界でも層の厚い、また人気にある階級です。過去日本人で世界チャンピオンになったのは竹原だけです。10年くらい前に竹原の講演会を聞きに行ったことがあります。講演会が終わった後に一緒に写真も撮ってもらいましたが、竹原は私の好きなボクサーの一人です。
敗れた村田には複数のオファーが来ているとのことですので、また村田の勇姿を見ることができるかもしれません。その時には、今回のようなクールな戦い方でなく、襲いかかるような過激なシーンも見たいですね。
監査法人の変更
日経新聞(4/26)に東芝が監査法人の変更を検討しているとの記事がありました。東芝の監査を担当しているPwCあらた監査法人との間に、米原子力子会社の過去の会計処理などを巡り意見が対立していて、このままでは3月の本決算でもこの溝が埋まらないため監査法人を変更するとのことです。後任は準大手の監査法人で調整しているようです。
しかし、監査法人を変更すれば意見の対立が解消して、東芝の決算書が「適正」との意見表明がされるというのも変な話です。株主総会が目前に迫っているこの時期に監査法人を変更するのも異常事態でしょう。こんな短期間で新任のしかも準大手の監査法人が「適正意見」を表明できるだけの監査ができるのかどうかも甚だ疑問です。
過去において不正経理で新日本監査法人を欺き続けた会社が、後任のPwCあらた監査法人の更なる調査の必要性に異議を唱え、挙句の果てに「適正意見」を表明してくれる監査法人に変更するというのも虫が良い話と言えるでしょう。東芝の上場維持のために、「適正意見」を表明する監査法人が果たして現れるのでしょうか?みなさん、注目しましょう。
てるみくらぶの破たん
「てるみくらぶ」という旅行会社の名は妻の友人がよく利用していたので、時々耳にしていました。最近になって、新聞に広告を出しているのを何回か目にしています。あまり名の知れない旅行会社なのに阪急交通社やJTBなどと同じ大きさの新聞広告で、かなりコストを掛けているという印象でした。
その、てるみくらぶが負債総額151億円を抱えて経営破たんをしてしまいました。そして、昨年9月期の決算は1億1千万円の黒字でしたが、実際は15億円以上の赤字であったとのことです。この粉飾決算は約3年前から行われていました。
負債総額が200億円以上の会社は、会計監査人(公認会計士、監査法人)の監査が義務付けられていますが、負債総額が151億円であれば対象からはずれ、外部者のチェックはなく実態から外れた決算書を作ってしまったようです。
決算書は、会社の経営実態を客観的な数値で表現したものです。経営者は決算書から会社の実態を把握して、適切な経営判断を行う義務があります。それが実態とはかけ離れた決算書を作成すると、それを見た債権者を欺くだけではなく、自らの判断も大きく誤ってしまうことになるのです。
妻の友人は、てるみくらぶに台湾の旅行代金をすでに払い込んでいて、「頭にきたからHISで同じ台湾の旅行を申し込んだわ!」と怒り心頭だったようです。
ぎっくり腰
中学校の体育の授業でバスケットボールをやっている時、ジャンプをして着地した瞬間に腰を痛めてから、腰痛との付き合いが始まりました。公認会計士試験に合格して就職してからも腰痛で仕事を休んだことも何回かありました。しかし、ここ10年くらい、かなり自分なりに気を付けていたので会社を休むような腰痛は出ていませんでした。
ところが1月の末日に12年ぶりの大きなぎっくり腰をやってしまいました。1月末締め切りで私しかできない仕事が集中して土曜日も仕事に出て、疲れ切って行きたくないゴルフに日曜日に行ったこともあってへとへとの状態で月末を迎え、よせばいいのにその日にゴルフのレッスンに行ったのが決定打になったようです。2月1日の朝、腰が痛くて歩くこともままなりません。会社を休みただ寝ているだけです。
ぎっくり腰4日目、傘を杖にいつも行っている渋谷の整体治療院にやっとの思いで行って治療してもらいました。「井上さん、こんな状態で付き添いもなくよくここまで来ましたね」と先生、「妻は、朝早くボンカレーとカップ麺を置いて1人でゴルフに行ってしまいました」と私、「ん~そういう関係が夫婦円満の秘訣なのかな・・・」と先生は大笑いしながら感心していました。 おわり。
三浦隆司
1月29日にプロボクサーの三浦隆司がアメリカで試合をすると知り、テレビ中継の録画予約をしました。翌日の夜に録画を再生してさて鑑賞です。対戦結果は知らなかったのでワクワクしながら見始めます。
スーパーフェザー級の1位である三浦と2位のミゲル・ローマンの対戦です。前半は明らかにローマンが優勢で、三浦は手数が足りません。王座挑戦権を掛けた試合で、世界戦と同じく12回で戦います。
9回を終わって明らかにローマンが有利な状態、解説の村田が「三浦は手を故障しているんでは」と不吉なことを言い出します。ところが10回途中で、三浦の強烈なボディーブローがローマンの腹に決まりローマンは悶絶ダウン。私も思わず立ち上がって雄叫びをあげます。その後11回にもダウンを奪い、最終の12回に見事なノックアウト勝利。
久々に我を忘れて興奮した試合でした。八重樫とともに三浦は大好きなボクサーです。次は世界戦だと思われますので、必ずチャンピオンに返り咲いてもらいたいものです。
糸魚川市
1軒のラーメン屋さんの失火から、空襲を受けたような大規模火災になった映像を見て言葉を失いました。昨年の秋に北陸新幹線で糸魚川まで行き、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗ってクライアントの税務調査の立会に行きました。駅で降りたのは私一人でした。調査を何とか1日で終わらせた時点で、新幹線の時刻が迫っていたところ、クライアントの社長が「糸魚川まで高速で飛ばせば何とか間に合いますよ」ということで車で送ってもらいました。出発の5分前に駅に着き、走ってホームに転げ込んだところ、なんとか間に合いました。
その糸魚川市での大火災。家を失った被災者のことを思うと心が痛みます。1日も早く平穏な生活が送れるよう祈るばかりです。祈っただけでは前に進みませんのでふるさと納税で糸魚川市に寄付をさせていただきました。皆さんも被災者が前に進むためにふるさと納税で寄付をしたらいかがでしょうか。