所長のミニコラム ~ Monthly column ~
ギャンブル
大王製紙の元会長が会社のお金をカジノにつぎ込んで逮捕されてしまいました。きっかけはFX(外国為替証拠金取引)と株の先物オプション取引で多額の損失が生じたことのようです。FXや株の先物は、元会長個人のお金でやったようですが、この損失をカジノで取り返そうとした発想自体が凄いですね。
一時期、内部統制という言葉が流行りました。企業で不正や誤謬が起こらないようにする組織的なチェックシステムのことですが、今では話題にもされません。大王製紙グループにこの内部統制が機能していたら、このような事件にはならなかったはずです。
先週、久しぶりに東京競馬場に行って来ました。芝生の上でビールを飲みながら、1レース1,000円を賭けてのんびりと楽しみました。私も、オリンパス事件で欲をかいて株で多額の損失を食らいましたが、とてもこの競馬場でその損を取り戻そうなんて考えられません。ギャンブルはお金を使って楽しむものです。
FXや株の先物も、短期で買ったり売ったりした金額が下がるか上がるかで利益や損失が多額に出ますので、ギャンブルの丁半賭博と似た点は確かにあります。元会長もFXや株の先物を投資ではなくギャンブルと勘違いしてやってしまって、同じギャンブルであるカジノに走ったのかもしれませんね。残念なことです。
震災ボランティア
先月、以前から気になっていた震災ボランティアに参加しました。東京からバスで岩手県の陸前高田市に向かいました。夜の11時に新宿を出て陸前高田のボランティアセンターに翌朝の8時半頃に到着です。ボランティアセンターには平日であってもトヨタグループや日本郵船、富山県のボランティアなどのバスが来て、多くのボランティアが参加していました。
さっそくバスで海の近くの被災地に向かいます。窓から見える被災地の状況はすごいものでした。津波がすべてを押し流して何もない状況でした。あるのは瓦礫と無数の車両の残骸、そして流されて畑にある船舶だけです。約1万人の市民のうち約2千人が帰らぬ人となったと聞いて、ただ手を合わせるだけでした。
ボランティアの作業は、海辺の土を掘り返して津波で土の中に埋もれた砂利や建築金具を取り除くのと、野菜を植えられるように土をふるいにかけることでした。一生懸命にやりましたが、本当に役に立ったのかどうか・・・。
ボランティアの参加者は学生から、私みたいな中年のおじさん・おばさんと年齢の幅広く参加していました。若い人たちが多く参加していて、その心意気に嬉しかったですね。
1日も早い復興を願わずにいられません。
久々の釣り
三浦に釣り船を仕立てて久しぶりにキスを釣りに行きました。今年の三浦のキスは型が揃っていて、かわいいピンギスなど釣れず、14cm~24cmくらいの天ぷらサイズがよく釣れます。
今回は4人での釣行でしたが、1人20~40くらい8:00~12:00の間で釣れました。型のよいカワハギやイイダコも混じり、おいしいメゴチという魚もたくさん釣れ、満足の釣りでした。
家に帰って、私が魚を捌いて妻に天ぷらにしてもらいました。皆、「これはおいしい!」と天ぷらはあっと言う間になくなってしまいました。
私は船に酔うので、釣っている時はかなりつらい思いをするのですが、ビールを飲みながら釣った魚を食べると、また行きたくなります。今年は、三浦でイイダコが真夏からかなり釣れはじめています。今度は手漕ぎボートでイイダコでも狙いたいですね。
エベレスト登山
山登りは富士山くらいしかないのですが(買ったばかりの靴で登ったため足が痛くなり、後ろ向きで下山した)、エベレスト登頂のようなチャレンジャーが大好きで、そのような番組や映画があると見ます。
以前、海外のエベレスト登頂ツアーをテレビでやっていました。1人500万円のツアー料金で、一般の山登り愛好家が登頂にチャレンジするドキュメントでした。同じようなツアーの日本版が偶然今週の月曜日にテレビでやっていました。ツアー料金は800万円で、30歳台の女性と60歳台の男性のお医者さんがエベレスト登頂を目指します。8月1日の午後10時からWOWOWで後半を放送します(その前の番組で8時から放映するExcite Matchも必見ですよ)。
エベレストの無酸素登頂をはじめて成し遂げたラインホルト・メスナーが映画の宣伝で日本に来ています。「ヒマラヤ 運命の山」という映画ですが、メスナーが同行した弟を亡くし、誰もが遭難したとしてあきらめた後、奇跡的に下山したという実話に基づいたものです。ぜひ見てみたい映画です。
三浦雄一郎も80歳でのエベレスト登頂を目指しています。50前半のおっさん(私)が、「あ~疲れた」とか「やりたくね~」なんてほざいているようでは、この人たちを語る資格もないですよね。いつまでもチャレンジ精神を持ってがんばりましょう!
節電
ヤクルト・ジャイアンツ戦をテレビ観戦していました。9回に入って同点です。これは延長戦かと思いきや、試合時間が3時間30分を過ぎたため、これで終了。節電のためと分かっていますが、何とも残念な終わり方です。
渋谷駅前の商業ビルは、ビル一棟の電力供給量がすでに決められていて、それ以上の電力消費をそのビルではできないということでした。当事務所のビルオーナーからはそのような指導はありませんので問い合わせたところ、500kW以上の電力消費をする商業ビルが対象とのことでした。
日本だけが例外的に電力不足と思っていましたが、お隣の韓国でも深刻な電力不足のようです。この夏の電力の供給の予備率が過去最低の5.6%と予想されるようです。これは韓国で原発事故があったとかではなく、電力の産業用需要が旺盛なため、供給が重要に追いつかないためのようです。日本とは事情が違うとはいえ、電力不足は一緒か、それ以上に深刻ですね。
事務所でも万が一の停電に備えて、ノートパソコンや充電式プリンター、カセットボンベで発電できる自家発電機を購入していますが、万が一でも使わないで済むことを願います。
世の中様変わり
昨年、日本航空が会社更生法の適用により上場廃止になったかと思ったら、震災により東京電力が大変なことになっています。この2社が経営危機に見舞われるなんて誰が想像していたでしょうか?
バブル崩壊後、長銀や興銀、三洋証券や山一證券、武富士、海外ではリーマンブラザーズなどの金融や不動産、建設業の大規模倒産は数ありましたが、日航と東電は、本当にまさかの経営危機です。
この夏は電力不足が心配されています。しかし、六本木ヒルズはガスタービンによる自家発電で、六本木ヒルズ全体の電力供給を行っているようです。100億円かけて自家発電装置を建物の地下に造ったのですから、すごい発想ですね。この発想が東電にあれば・・・
最近のマンションは、多くがオール電化です。この流れからガス会社も危機意識を高め、外注していた工事会社を自社の組織に組み込み、内製化の流れで動いて、採算性の向上を図っています。しかし、この電力危機でガス利用に対する風向きも変わりそうです。
朝の通勤で、自転車で颯爽と通勤している人が増加しています。確実に自動車通勤よりお金もかからず、健康に良くて、時間もセーブできています。
我が家も、朝までつけっ放しの外灯は寝る前には消し、電気ポットの温度も10度低くしたりして節電しています。
このように、世の中様変わりですが、被災された方々の早期の再建を応援するとともに、何不自由なく過ごせる毎日に感謝しなければいけませんね。
義援金
東日本大震災が起きた直後から、「義援金を支払いたいのだけれども会社の損金になりますか?」という問い合わせがかなりありました。そして、多くのお客様が多額の義援金を被災者のために拠出していることに頭が下がる思いです。
しかし、一方で「義援金を拠出したいのだけれども、その義援金が一度国の手に渡るのであれば厭だ!」という声もかなりあります。要は、義援金が何に使われるのか分からない、つまり国を信用していないということです。まぁ、国は年金ですらちゃんと給付できないていたらくですから、そう思うのも自然かもしれません。
そういうお客様には、「被災した県、市区町村に義援金を直接支払ったらどうですか?」と申し上げています。法人が地方公共団体に直接支払えば、全額寄附金として損金算入できますし、個人が支払っても義援金の額から2千円を控除した額が、所得の40%の額まで所得控除することができます。これなら安心ですよね!
放射能
福島の原発が大変なことになっています。高濃度の放射線を含んだ水が大量に海に垂れ流しになっているなんてこの世のこととは思えません。広島の原爆ドームと原爆に関する資料館を見に行った時には、原爆ははるか昔に起こったことで、放射能なんてもう関係ないだろうと思っていました。
しかし、福島にいる親戚の子供が放射能を逃れて我が家に避難して来たり、テレビをつければ福島の原発の映像ばかり。さらに福島産の野菜を食べないようにとか、東京の水道水に放射性物質が入っているなどと、私の周りも世の中も、放射能一色となってしまいました。マスコミの報道も、放射能の不安を煽り立てるような情報ばかりです。
もう、放射能のことで頭の中がいっぱいの時に、放射線のドクターに会う機会がありました。「放射線の専門家から見て、今の状況はどう思いますか?」と聞いたところ、「あのくらいの放射線物質ではなんともないですよ。福島の野菜なんか食べない方がおかしいくらいです」と。そして、「東京の水なんてまったく問題ない。とにかく騒ぎすぎです。本当に我々専門家からすればなんでもない値ですから」と聞き、胸の中にあった不安がきれいさっぱりと消えて無くなりました。
やはり専門家から正しい情報をもらうと安心しますね。我々も税金や会計や労務や法務の専門家ですので、ぜひご利用していただき、皆さんも不安や疑問点を解決してスッキリしてください。
大相撲の八百長
お相撲さんの携帯メールのデータを復元したら、八百長相撲らしきメールが出てきて世間を騒がせています。大相撲の八百長疑惑についてはかなり前から言われていました。「7勝7敗で千秋楽を迎えたお相撲さんがほとんど勝利して勝ち越している」とか、「星をもらうとかあげる」などなど。
実際に無気力相撲に対して協会がお相撲さんに注意するなどということは、かなり前から制度化されていました。無気力相撲=八百長ということであれば、以前から八百長があることを協会も認めていたということになります。
力道山がプロレスを日本に広めてテレビ放映されると、「テレビの放映時間内に必ず決着がつくのはおかしい。八百長ではないのか?」という噂が出て、力道山はその噂を打ち消すのに躍起になったということです。でも、今ではプロレスが真剣勝負だと思っている人は誰ひとりとしていないと思います。しかし、それでも皆楽しく見ています。アメリカのWWEという団体は、数十年前に「プロレスはストーリーのある真剣勝負である」というポリシーで娯楽に徹して今でも大成功をしています。それとは反対に、真剣勝負思考の団体であったNWAなどは衰退して消えてしまいました。
大相撲もここらで方向転換してプロレス並みの楽な気持で再出発したらどうでしょうか。国技は柔道に譲って、気楽に楽しい相撲をしたらよいと思います。朝青龍をもう一度呼び戻して白鳳との対戦を見たいですね。曙は活き活きとしてプロレスをやっているから呼び戻すのは無理かな・・・・
伊達直人
テレビで「伊達直人」の名前を見て、「どこかで聞いたことのある名前だな・・」と思っていたら、タイガーマスクの主人公でした。懐かしいですね。私は今でもプロレスが好きですが、小さい頃はアニメのタイガーマスクをテレビで夢中で見ていた記憶があります。
児童養護施設に伊達直人の名前でランドセルなどが日本中で贈られていますが、結構なことだと思います。私は児童養護施設を見学したことがありますが、家庭の事情で家族と一緒にいられない子どもたちが、どの施設も満杯状態です。家庭であれば、子供と親はマンツーマンで、子どもは親にどっぷりと甘えられるのに、施設では親代わりの担当者が1人で何人もの子供を見ている状況です。どっぷりと子供が甘えられる状況ではないわけです。思いっきり甘えたい時期にかわいそうですね。
タイガーマスク運動の良し悪しをマスコミ等で議論していますが、すべて匿名により善意で行われているわけですから、そんなことを議論する必要は毛頭ないでしょう。善意は善意として素直に受け取ればよいわけで、評論の対象とすることはナンセンスだと思います。
10年位前に、埼玉にある等身大フィギュアのショップ(秘密基地と言います)に行った時、矢吹ジョーとタイガーマスクのフィギュアに一目惚れし、妻に「両方買いたい」と言ったところ「2つも買ってどこに置くの!」と力強く言われ、泣く泣く矢吹ジョーだけ買いましたが、マントをひるがえした等身大のタイガーマスクは格好よかったな~。
身長165センチの等身大矢吹ジョーは、事務所に置いてありますので、興味のある方は事務所までお越しください。