所長のミニコラム ~ Monthly column ~

12月のミニコラム

職場体験の中学生

11月の第2週に渋谷区内の中学生を1名、職場体験ということで受け入れました。中学生の職場体験の受け入れは、これで4年目です。

今回は男子中学生でしたが、職場にもすぐに馴れ、物怖じしない態度にはびっくりしました。自分が中学2年の時を思い出すと、比べものにならないくらいしっかりしていました。

昨年は2名一緒で中学生を受け入れましたが、やはり2名というのは良くないですね。挨拶はきちんとできない。仕事中おしゃべりをする。何をやるのでもいつも一緒にやる。緊張感も何もなく、だらけた状態で、正直がっかりしました。ですから、今年からは1名しか中学生を受け入れないことにしたのです。

しかし、同じことは大人にも言えます。いつも誰かと一緒で、1人でははっきりと意見も言えないで、陰で不平不満ばかり言っている大人。常に固まって行動して職場でもお友達ごっこをするような大人はどこにでもいるものです。会社は友達を作りに来る所ではありません。仕事をする所です。

1人で見知らぬ職場に来て堂々と中学生は仕事をしていました。将来が楽しみです。職場でも一人一人が当事者意識を持って、切磋琢磨し合いたいものです。

2009.12.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
11月のミニコラム

新日本監査法人の赤字決算

新日本監査法人は、有限責任の組織形態に変更したことから決算を公表することになっています。公表された決算は16億円の損失でした。昨年800人もの人員を採用したところ、リーマンショックの影響で仕事が激減して大幅な赤字になったようです。  監査法人も会計事務所と同様に人の出入りは激しく、その分も見込んで採用したようですが、景気の悪化から退職しても次の仕事が見つかりませんので、退職者が激減したことも予想外であったようです。したがって、今年の会計士試験合格者の採用はほぼないようです。

業界最大手の監査法人がこのような状況ですから、他の大手監査法人も似たり寄ったりでしょう。せっかく難しい会計士の試験を受かっても就職先がない状況です。

新日本監査法人にいる知り合いの会計士から連絡があったので、決算のことを聞いてみたら「従事者が6,000人もいるから、1人頭20万円ボーナスを減額すれば、12億円浮くわけだから何も問題ないよ」と話していました。

企業を指導する立場の人がそんな安直なことを言ってはいけないのではないでしょうかねぇ~。情けない!

2009.11.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
10月のミニコラム

かなりハードな格闘技

私は格闘技が好きなのでWOWOWをよく見ます。アメリカを中心としたボクシングのエキサイトマッチ、究極の格闘技UFCなどいつも楽しみにしています。UFCではミルコ・クロコップやヴァンダレイ・シウバなどが普通に負けたり、また、WWEでプロレスラーとして活躍したブロック・レスナーがヘビー級のチャンピオンになったりしています。

先日DVDのレンタルですごいものを見つけました。喧嘩一武道会の「STREER FIGHT 頂点」というDVDです。素人の選手(元暴走族、ヤクザ等)が総合ルールで対決します。飛び入り参加もあり、かなり激しいファイトでした。

そして、同じようなDVDがまだあったのです。前田日明のRINGSが主催する「THE OUTSIDER」というDVDです。出場選手は頂点とおなじくアマチュアなのですが、映像がきれいなことと、しっかりしたレフェリーがさばいていること、出場選手の経歴の紹介の仕方に工夫があることなどから、かなり迫力のある戦いになっています。RINGSが主催してこのような大会をやっているなんて驚きました。

でも、痛そう・・・

2009.10.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
9月のミニコラム

私が嫌いなこと

私が嫌いなことの第一位は、「陰で他人の悪口をいうこと」です。特に酒を飲んだ時に上司や同僚や組織の悪口を聞くのは不愉快です。他を批判するということは、自らを正当化するための手段でしかありません。そのために楽しく酒を飲めないのは悲しいことです。

第2位は、「徒党を組むこと」です。1人でできないこともできてしまい。自分だけの責任を持った判断ができなくなります。暴走族も、1人で暴れているやつはたいしたものだと思いますが、集団でやっていては「横断歩道みんなで渡れば・・・」ということにすぎません。

第3位は、「皆と同じことをすること」です。私はへそ曲がりで、人と同じことをすることが好きではありません。たった一度の人生ですから、リスクを恐れていては喜びも少ないと考えています。

2009.09.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
(臨時コラム)

助成金の不正受給?

1ヶ月前にお客様の顧問をしている社会保険労務士から事務所に直接電話があり、「助成金をもらうために、既に税務署に提出してある源泉所得税の納付書を書き直して、税務署に再提出して欲しい」との依頼がありました。依頼された内容は、実際の給与の支給とは異なる内容です。

人材に関する助成金は、従業員の採用時期や給与額によりその助成額が決まります。助成金申請の添付書類として源泉所得税の納付書の控えが必要なことからこの社会保険労務士は改ざんを依頼してきたのでしょう。

「実際の支給実績と異なる金額を記入して税務書類を作成することなんかできませんよ」と言うと、「そんなものどうにでもなるのではないですか?」と社会保険労務士は言います。 「信用を売るのが我々の商売ですから、助成金の不正受給の片棒を担ぐようなことはできません。お断りします。」と申し上げました。「ところで社会保険労務士会のどこの支部に登録されていますか?」と聞くと、「それは勘弁してください」と言って慌てて電話を切りました。

10年位前に雇用開発助成金という大盤振る舞いの助成金があり、支給審査のずぼらさから不正受給が横行し、暴力団の資金源にまでなってしまいました。その流れを受けている中小企業基盤人材確保助成金などは、かなり審査が厳しくなりました。しかし、それでも書類を偽装して不正受給を指導する社会保険の専門家がいるというのは情けない話です。 そういう輩は資格を返上してもらいたいですね。

2009.08.10 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
8月のミニコラム

テニスは楽しい

昨年7月よりテニススクールに週一回通っています。ラケットをまったく握ったことがなかったのですが、テニスを始めて「なかなか手ごわいな」というのが正直な感想です。ゴルフスイングと共通する点が多々あるのはよく分かるのですが、走り回りながら動いているボールを打つのが決定的に違います。

1年間やっても自分の理想とはかなりかけ離れた状態で、正直言って悔しくてたまりません。そこで、「これは自宅で練習するしかない」と思い、テニスの自動球出し機を購入。スイッチを押すとテニスボールが連続26球機械から飛び出してきます。うまく当たれば問題ないのですが、当たり損なうと塀を超えて隣の家へ。自分が打ち損なったテニスボールをとりに行く勇気がなく、そのままにしておいたら翌朝玄関に黄色いテニスボールが置いてありました。申し訳ございません。

調子に乗って自動球出し機で練習をし過ぎ、右手首が痛くて車の運転もままならず、左足のひざ間接は普段歩いている分にはなんともないのですが、階段を上る時痛みが走ります。

そんなことで自主練習は中止。まったく何のためにやっているのか分からない状況になりました。しかし、私はこんなことにはめげず、一流のテニスプレイヤーになるべく日夜練習に励むことをここに誓います。

2009.08.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
7月のミニコラム

会計士協会と税理士会

先週の土曜日に会計士協会東京会開催のフットサル大会が味の素スタジアムでありました。参加65チームで、当事務所もアトラスFCとして参加しました。フットサル大会は年2回開催され、回を重ねるごとに参加チームは増えています。それでも大会はまだ5回目です。前回までは足立区のフットサル場で開催されていましたが、今回は味の素スタジアムです。やはり気分が違いましたね。

税理士会の役員の方に、会計士協会のフットサル大会の話をして、「税理士会でもどうですか?」と聞いたところ、こういう新しい提案をすると、大方の意見が「前例がない」「何かあったらどう責任をとるのか?」などと言って、こういった提案は一蹴されると言っていました。

やはり、役人のOBが会員の過半数を占めている組織と、全員が試験をクリアした会員で構成されている組織との違いですかね・・・・

2009.07.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
6月のミニコラム

キス釣り

久し振りにキス釣りに行きました。拓郎丸という釣り船で、事務所の仲間5人で出船です。当日は食いが悪く、ポツリポツリとキスやメゴチが釣れる感じです。このような時には、アタリがあっても合わせは禁物。魚が針を飲み込むように糸を送る感覚。

朝8時から午後3時までのんびりと久しぶりの釣りを楽しみました。皆夕食のおかずにするだけの釣果はあり、満足げに家路に着きました。

家に着くと、普段何もやらない私が魚だけは捌きます。キスは背開きにして天ぷらに。魚嫌いの娘も、私が釣ってきた魚だけは箸を伸ばします。メゴチは見た目グロテスクですが、食すとこれが美味なのです。香ばしい味がして、私はキスよりおいしいと思います。

海釣りは、釣って楽しみ、食べて楽しみ、のナイスな遊びなのです。

この日の帰りがけに、拓郎丸の船長が「よかったらこれ持って行ってください」と朝とれたいわしをたくさんくれました。「どのようにして食べるの?」と聞くと、「うろこを手でぬぐって、スプーンで骨に添って身を削いで刺身で食べるとおいしいよ!」と言われ、自宅に帰って食べたら、臭みもなく甘い最高の味でした。このような機会にありつけるのも釣りの醍醐味ですね。

2009.06.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
5月のミニコラム

久々のゴルフ

今から20数年前に、主に仕事関係者とゴルフをしていました。しかし、ゴルフに関してはよい思い出がありません。上場会社の年配の役員を私が朝迎えに行くと、待ち合わせ時間の5分前なのにゴルフバックを道路において既に待っています。次回は待たせるわけには行かず、15分前に行きました。そしてその次も15分前に行くと今度はおじいちゃんが待っているのです。昔の人は「人を待たせるな!」の精神を叩き込まれているのでしょう。結局、私はその次からは30分以上も前に行く羽目になってしまったものです。

ゴルフ場でも、私が打つと「ファー」ですから大変です。お偉いさんのおじいちゃんに球を探させる羽目になります。次第にゴルフをやると精神的にかなりつらくなってきました。結局、あまり楽しい思いはせずにクラブは物置の中へ。

最近子供がゴルフを習い始め、私も約17年振りに兄と子供とでコースに出ました。出てみるとやはり楽しいですね、仕事と関係のないゴルフは。スコアもまあまあだったのですが、今主流のデカヘッドのドライバーのおかげです。道具も飛躍的に良くなっているのには驚きました。これからも楽しいゴルフをしたいものです。

2009.05.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
4月のミニコラム

昔の上司

今から28年前の23歳の時、公認会計士第2次試験に合格しました。そして当時従業員が70名くらいのアーサーヤング会計事務所(現アーンスト・ヤング)に就職しました。面接では前公認会計士協会会長の藤沼さんが担当官で、その場で「では来週から来てください」と即決でした。私が「朝何時ころに来ればよろしいですか?」と聞くと、「9時からだけれど、9時に来ても誰もいないと思うから9時半頃に来て」と言われ、初日に9時半に出社したところほとんど社員がいませんでした。まだのんびりしたものでした。

この事務所で大変お世話になった会計士の宮澤さんと先日10数年ぶりにある集まりで会いました。現在は大手監査法人の国際部のトップです。「部下は何人いるのですか?」と聞いたら「700人」とのことでびっくりです。宮澤さんには厳しく指導され、「今の自分があるのも宮澤さんに厳しく指導されたおかげです」とお礼を言いました。本当に何も分からない小生意気な私を辛抱強く指導していただきました。その経験があってこそ今の自分があると本当に感謝しています。

それに比べて最近の社員は、「チョッと怒れば辞めてしまう」というのが経営者の方の共通した意見です。私自身もそう思います。

厳しい指導を受けて誰しもその時は凹みますが、それを積み重ねていくことにより自分自身の自信になり、次のステップに行けるのです。辞めるのは簡単ですが、続けることに意義はあります。ぐっとこらえてひとつの事を探求し続けることが大切です。

ガッツのある社員が欲しいですね・・・

2009.04.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
3月のミニコラム

タクシーいろいろ

先月、社員の身内に不幸があったため福島県の石川という所に行きました。新白河まで新幹線で行き、後はタクシーです。往復タクシーを利用したのですが、行きより帰りの方が千円以上も料金が安かったのです。同じルートを通ったのに何故かな?と思い返してみると、帰りの運転手さんは信号で止まる度にメータを操作していました。おそらく、時間の経過でチャージされる料金を信号停車の度に切ってくれたのでしょう。何ともお客に優しい運転手さんで感謝感激です。

八丈島に行ったときも、タクシーに乗っていると、目的地の宿のバスが通るのを運転手さんが見つけ、「この人たちを乗っけてやってくれ」とバスに向かって交渉し始めました。商売けがないというか、のどかというか、何か力が抜ける瞬間でした。

一方、海外では初めからメーターを倒さず、目的地の到着したとたん「メーターが壊れている」と言って適当な料金を請求されたり、とんでもなく遠回りされたりと、まぁ言葉の問題もありいろいろあった記憶があります。

いろいろなタクシーがありますが、福島や八丈島のタクシーのように、乗っているだけで気持が心地よくなるタクシーなど、めったにお目にかかれないものです。ありがとうございました!

2009.03.04 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
2月のミニコラム

朝青龍の優勝

朝青龍が優勝しました。稽古総見ではまったく良いところがなく、「もう引退か・・・」などと報道されていました。稽古総見から本場所までの日数はさほどなく、ボロボロの状態から数日経って優勝するなんて、ゴーンさんが演出した日産のV字回復を思い出します。稽古総見から本場所までのV字回復を朝青龍が意図的にしたとすれば、これはすばらしい演出です。おかげで両国国技館は満員御礼、親方達の不祥事や大麻事件で人気のなくなった大相撲の人気回復の立役者です。

しかしまだ、朝青龍が優勝したときのガッツポーズが良くないなどと訳の分からないことを相撲協会は言っています。相撲界の大スターに対してなんということでしょうか?ガッツポーズがダメで昔からやっている眼タレのにらみ合いがOKなんて理解ができません。 勝ったら喜び、負けたら悔しがるのは当たり前です。観客もそれを見て喜び、また足を運ぶでしょう。気合が入っていないと批判する一方で、喜びの感情を表現するな、などという訳の分からない理屈はもうやめた方が良いでしょう。

朝青龍バンザイ!

2009.02.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修
1月のミニコラム

不況期だからこそ会計は重要

会計の目的はいくつかあります。税金を計算するため、株主や債権者に業績を報告するため、そして事業経営の実態を客観的に数字で把握して経営判断の指針とするためです。

世の中の景気が良くて事業も順調だと毎月の売上高を見ていれば、あとは経営者の頭の中に入っているお金の状況だけで経営の舵取りをしても大きな問題は起きないかもしれません。しかし、いざ不況になって事業に暗雲が立ち込めてくると、事業を客観的に見ることができる会計データを注視する必要があります。

運転資金が不足したからといってすぐに融資を受けることが適切かどうか?その前に固定費を削減する必要がないか?不採算事業を思いっきり切り捨てるか?売掛金の回収条件や、買掛金の支払い条件を変更して資金手当てできないか?役員報酬を引き下げた方がよいか?事業に見切りをつけ、思い切って事業を閉じるか?事業を売却するか?等などの経営判断をするに当たって会計データが必要不可欠のものとなります。

勘に頼った経営から、正確な会計データを元にした科学的な経営への転換は、会社経営上必須のものといえるのです。

2009.01.01 公認会計士・税理士・行政書士 井上 修