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週刊税務調査日記

先物取引にかかる調査 (1)

第425号 2016/5/19

 先物取引にはいろいろな商品がありまして、金やプラチナやトウモロコシといった品物を売り買いする取引もありますが、今回は日経平均株価という指標を売り買いする先物取引です。

 取引の仕組みは単純で、今ある日経平均株価を買って上がるのを待って高く売るか、又は今ある日経平均株価を売って安くなったところで買い戻すことによって差益を得る取引となります。

 この先物取引は、証券会社に先物取引の口座を開設すれば、パソコンやスマホひとつで誰でも取引することができます。

 今回の調査は、この先物取引をしている法人の調査です。

●税務署

「先物取引を法人でされていますが、なぜ個人ではなくて法人でやられているのですか?」

★納税者

「個人でもやっていますが、法人でやるとレバレッジに制限がないんですよ」

●税務署

「レバレッジというと、証拠金として預けてあるお金の何倍も取引できるというその倍率のことですよね」

★納税者

「そうです」

「個人は制限がありますが、法人は制限がないのです」

●税務署

「なるほど」

「それでは、証券会社からの取引報告書を見せていただけますか?」

★納税者

「取引報告書は紙ベースではなくて、データをPCから見に行くのですが」

●税務署

「なるほど」

「では、そのデータをプリントアウトしていただけますか?」

★納税者

「分かりました」

「直前期、1年分でよろしいですか?」

●税務署

「それで結構です」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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