週刊税務調査日記

どうしても納得がいかない調査 (5)

第323号 2008/11/4

6月10日に税務調査をやると調査官は連絡してきました。

税務署員の異動日が毎年7月10日なので、6月に新規に税務調査に着手することは原則としてありません。

そこを敢えてやってくるとはどういうことでしょうか?

さっそく納税者と連絡をとり、その旨を伝えます。

■会計事務所(所員)

「もしもし、税務署が6月10日に税務調査をしたいといっているのですが、ご都合はいかがですか?」

▲納税者

「え~税務調査ですか?」

■会計事務所(所員)

「そうなんです」

「税務署はまったく何を考えているのか分かりませんが、どうします?」

▲納税者

「何で税金を戻すとなると、あんな言いがかりをつけてまで税務調査までやるのですかね?」

■会計事務所(所員)

「本当ですね」

「時間の無駄です」

▲納税者

「でもいいですよ」

「何も疚しいことなんてやっていませんから」

「どうぞ、来てもらってください」

■会計事務所(所員)

「分かりました」

所員は、税務署に電話します。

「もしもし」

「6月10日で調査をお受けいたします」

●税務署

「分かりました」

「当日は10時くらいに伺いますのでよろしくお願いいたします」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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