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週刊税務調査日記

しりつぼみの調査 (1)

第115号 2004/6/14

半年前に税務署に申告した相続税の調査の連絡がありました。

故人は同族会社のオーナー経営者で、相続人はその配偶者と子供1人でした。

相続財産は自宅や会社の土地建物、会社の株式、ゴルフ会員権、有価証券、預金が主なものでした。

調査当日です。

調査官は2人で、普通の会社で言う課長クラスの統括官と平社員の調査官です。

まずは、故人の生前での生活振りや相続人の職業や家族構成などを詳細に聞き取ります。

故人の配偶者は高齢で少しボケも入っているようです。

その配偶者に調査官が質問します。

●税務署

「お母さんは、結婚してから今まで何をやっていたのですか?」

▲納税者

「何をやっていたのかですかって・・・」

「はい、ずっと主婦をやっていました」

「あと、子供を1人生んで育てました」

「それと旅行に行ったり、友達と食事に行ったり」

「うちのお父さんは仕事ばかりで私に何にもしてくれませんでした」

「ですから、子供の運動会はいつも私が1人で行っていました」

「それから・・・・」

●税務署

「あぁ、もういいです。よく分かりました。」

なんか、さんまのご長寿クイズみたいになってきました。

思わず吹き出したくなりますが、我慢しなければなりません。

「え~と。お母さんは結婚してからお仕事は何もしていなかったということですかね?」と息子さんに今度は聞いています。

▲納税者

「そうですね。母は仕事をしたことはなかったと思います」

●税務署

「この御自宅には故人が使用していた金庫のようなものはありますか?」

▲納税者

「ええ、地下にあります」

●税務署

「ちょっと見せていただいてよろしいですか?」

▲納税者

「ええ、どうぞどうぞ」

地下の部屋へ皆で行きます。

かなり大きな金庫がありました。

●税務署

「金庫を開けて中を見せていただけますか?」

▲納税者

「いいですよ」と言って金庫の中身を出し始めました。

調査官はそれらをすべて一つ一つ確認しています。

申告していない相続財産がないかの確認です。

To be continued 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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