週刊税務調査日記

対立した調査 (10)

第98号 2004/2/16

調査の着手から数ヶ月が経ちました。

調査官からは相変わらず質問が来て、それに回答するといったことを繰り返しています。

もういい加減にしてもらいたいものです。

税務署から連絡がありました。

●税務署

「え~と。また質問なんですが・・・」

■会計事務所

「チョッと待ってください」

「質問には今まですべて答えてきました。いったいいつまで調査を続けるつもりですか?」

「こんな長期間にわたって、1人の個人事業者を調査するのはおかしいのではないですか?」

「何か重大な問題が今までの調査で出たのならまだしも、大きな問題は何も出ていないのではないですか」

「一人の調査にこれだけの時間を使って、チョッとやりすぎではないですか?」

「課税の公平があるように、調査の公平も保っていただきたいと思います」

●税務署

「でもまだ調査中なのですが・・・」

■会計事務所

「ですから、いつまで調査すれば気がすむのですか」

つい、声も大きくなってきます。

「もう、いい加減にしてください」

「こちらは十分調査に協力してきました」

●税務署

「それでしたら、一度署の方へ来てもらえますか」

■会計事務所

なんだか分かりませんが、税務署はよく我々を呼び出します。

しかし、行かなくては話が進まないのなら、行くしかありません。

一週間後に税務署へ行くことになりました。

おそらく、今までの調査の結果を提示してくることでしょう。

それにしても、時間のかかる調査官です。

      To be continued 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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