バブル期にゴルフ場の監査の仕事をしていました。会社法の大会社に該当すると会計監査人の監査が義務付けられます。大会社になる要件は、資本金が5億円以上、または負債総額が200億円以上のいずれかです。ゴルフ場を造ると会員からの預託金が負債に計上されるため、負債総額200億円の基準に引っかかって公認会計士や監査法人の監査を受けるのがほとんどでした。
会員権は、まず縁故会員の募集が数百万円で始まり、それから2次会員、3次会員の募集と続き、1,000万円、1,500万円、2,000万円・・・の募集という形でした。ところが、バブルが崩壊し、ゴルフ場も預託金の返還が困難になり、ゴルフ利用客も少なくなり、会員権相場はバブル期の10分の1くらいになっています。
所得税法上、「生活に通常必要でない資産」の譲渡による損失は給与所得等と損益通算できないのですが、ゴルフ会員権だけは特別にその範囲から除外されています。バブル期に高額で購入した会員権売却して出た譲渡損は、給与所得等と損益通算して節税をすることができるのです。
ところが、11月29日の日経新聞に「ゴルフ会員権やリゾート会員権を生活に通常必要でない資産に含めて、譲渡損を給与所得等と損益通算させないことで検討に入った」と記載されました。そして、早ければ平成26年度からの実施を目指すと書いてあります。平成26年度から実施するということは、平成26年1月1日からのゴルフ会員権等の譲渡から適用されることになります。そうすると、平成25年12月中にゴルフ会員権等を売却しないと、損益通算による節税メリットは今後享受できないことになってしまいます。
平成16年に土地建物等の譲渡損も同様の改正がありましたが、その時も前年の12月中旬に税制改正の発表があり、翌年の1月1日からの施行でした。今月中旬に発表される予定の平成26年度の税制改正大綱の内容に注視しましょう。
1年くらい釣り船に乗っていなかったのですが、うまいアジを釣りたくて、金沢八景の船宿に予約を入れました。前日の予想では海はなぎとのことでした。すっかりそれを信じて朝早く船宿に着きます。出船してしばらくは川を下って海に向かいます。次第に波が立ち始め、海に出るととんでもない荒れ模様。キャビンの外に出ているとずぶ濡れになるので、キャビンに避難。船の底が波にたたきつけられると体がジャンプします。20分くらい走ってポイントへ。この時点でもう船酔い。仕掛けを海に投入するとすぐにアジの反応があり、型の良いアジがあがります。しかし船酔いはひどくなる一方で、胃が雑巾を絞るような状態でねじれるようになっているのがわかります。およそ20匹釣れたので、これで納竿してひとりキャビンで横になって寝ていました。
家に帰ってアジの塩焼きと刺身にします。家族全員「臭みが全くなくっておいしい!」と言ってくれたので、ハードだった漁も報われました。
その二日後に伊豆へゴルフに行きました。練習場でドライバーを思いっきり振ったらわき腹にズキンと激痛。おそらく船酔いで胃の周辺の筋肉がかなり弱っていたところにへんてこなフォームでクラブを振ったために脇腹の肉離れを起こしたのでしょう。それでも根性で18ホールをプレイ。同行者が一言、「ゴルフでなくてゴロフだね」。
現金預金で3億円持っている人がある日突然ポックリ逝ってしまうと、相続税の計算上、現預金3億円は当然そのままの額で評価されて相続税が額計算されてしまいます。
一方、その3億円で不動産を取得して賃貸マンションなどを経営してポックリ逝ってしまった場合には、その不動産は2億円程度の評価額で相続税が計算されることも普通にあります。
なぜ現預金を不動産にすると相続税評価額が下がるのかというと、土地の評価が小規模宅地の特例や貸家建付地評価になって評価が下がるのと、建物が固定資産税評価額で評価されることが要因となります。特に建物の固定資産税評価額は新築価額とのかい離が激しく、新築時でも新築価額の60%~50%の評価額となります。
ですから、土地の持ち分が少なく、建物の持ち分が圧倒的に多いタワーマンションを取得して賃貸すると、取得と同時にそのマンションの相続税評価額は新築価額の30%くらいになるようです。しかも好立地のタワーマンションは経年しても値段が下がらない物件も数あるとのことですので、タワーマンションを相続後に売却することにより、安くなった相続税を支払ってもおつりがくるようなことも夢ではないかもしれません。
消費税率は現行の5%が、平成26年4月1日から8%、平成27年10月1日から10%に引き上げられる予定です。引き上げに対して様々な意見はあるでしょうが、おそらくこのスケジュールどおりに消費税率はアップされるでしょう。
今月9月末までに建築請負契約をすれば、建物の完成が来年の4月以降であっても消費税率は5%が適用されることから駆け込み需要がかなりあり、ハウスメーカーはかなり忙しくなっています。世間ではこの消費税特需の税率アップ後の反動である需要減を懸念しています。
しかし、私が消費税率アップで一番懸念しているのは、消費税の納税です。消費税は、最終消費者が消費税を負担します。最終消費に至るまでの生産流通段階で関わる事業者は、売上で預かった消費税と仕入等で支払った消費税の差額を税務署に納税します。各事業者が計画的にこの差額の消費税を納税のためにプールしていれば問題ないのですが、運転資金とごっちゃになっているのが現実です。
平成23年度に新規に発生した税金の滞納額は全税目で6,073億円で、そのうち消費税の滞納額は3,220億円です。税率が5%から10%と倍になるのですから、確実に消費税の滞納額は増えることでしょう。計画的な消費税の納税準備をしないと、消費税の滞納→国税による銀行預金の差し押さえ→銀行取引の停止→事業継続困難、といったこともあり得ます。私は、クライアントの消費税納税対策の方が心配です。
昨年沖縄に行ってゴルフをしたところ、18のホールをハーフで休むことなく通しでプレイするスループレイでした。タクシーの運転手さんに「なぜ沖縄のゴルフ場はスルーなのですか?」と聞くと、「ゴルフ場の食事が高くて、それを敬遠することから自然とスループレイになったようだ」と言われました。確かにゴルフ場の食事は、カツカレーでも1,500円することもあり割高です。沖縄ならではの合理的な発想のようです。
今年は北海道に行ってゴルフをしましたが、北海道でもスルーフレイがほとんどだそうです。沖縄と同じ理由でスループレイが多いのかと思いましたが、違う理由のようです。北海道のゴルフ場は、冬場はクローズとなってしまうため、年間の営業日数が少ないので、シーズンでは午前スルーと午後スルーで少しでもゴルフ場の稼働率を上げるためのようです。
南と北のゴルフ場、同じプレイスタイルでも独特の地域性があるのですね。
私は大のラーメン好きで、小さい時から「何か食べたいものある?」と聞かれると「ラーメン」と答えていて、大人から見ればとても食べさせ甲斐のない子どもでした。今でもラーメンは大好きで昼時や休日は食べ歩いています。
最近行ったラーメン屋さんの感想です。渋谷の亜寿加。ここに来る人は皆、担担麺を注文しますが、私はここの塩ラーメンが大好きです。透き通ったスープで、さっぱりとした味と麺がとっても良い感じです。
永福町の大勝軒。家から近いのですが、約10年ぶりに並んで妻と一緒に食べました。この店は私が子供の時からある店で、当時からいつも店の周りは人が並んでいました。ホームページを見ると1955年開業とありますので、私が生まれる2年前に開業した老舗ですね。
もともと私は並ぶことが大嫌いなのですが、妻が食べたいというので約20分くらい我慢して並びました。席についてメニューを見ると「ラーメン1,050円」です。「千円のラーメンかよ」と独り言を言いつつオーダーします。昔から洗面器のような大きなどんぶりでしたが、同じでした。味はなかなかでしたが、この量を食べるととてもスープまで飲めません。女性が完食するのは難しい量です。もう少し値段を下げて量を少なくすると良いと思います。
「大勝軒よりたんたん亭の方がおいしいな」と私が妻に言うと、「連れてって」となり、翌週は浜田山のたんたん亭に行きました。私はここの支那そばが大好きです。妻も「大勝軒よりおいしい」と言っていました。その次に行ったのが、同じく浜田山にある華月です。ちょっとお酒も飲めてラーメンもグッドです。
上北沢にある多賀我というラーメン屋はほぼ毎週行っていますが、ここの味噌ラーメンはうまいです。数ある味噌ラーメン屋さんの中でも、私はここがベストだと思っています。
最後に、私がラーメン屋さんベストワンにあげるのが、下高井戸の「ばんや」というラーメン屋さんです。民主党の鳩山さんにちょっと似た店主が作る化学調味料なしのスープは、食べ始めると次第においしさを深めるような味わいです。
以上、狭い範囲でのラーメン番付となりましたが、こんな感じです。
三浦雄一郎が80歳にしてエベレストの頂点に立ちました。素晴らしいことです。偶然、数日前にNHKで「エベレストを空撮する」という番組を見ました。高度になると空気が薄くなるため、低酸素でも耐えられるエンジンを積んだセスナで撮影していました。高度になると気温がマイナスの20度になるので、カメラマンも厚い防寒具を付けて、そしてパイロット以下全員が酸素マスクをして飛行します。私はエベレストの頂上を上から撮影した画像を楽しみにしていましたが、最後にエベレストの頂を横から撮影した画像で番組は終わりました。いくら低酸素に耐える飛行機でも、エベレストの上へ行くことはできなかったようです。そこを三浦さんは登ったのですからすごいですよね。
家の近くのネパール料理屋さんに行って、ネパール人のオーナーと三浦さんの話をしていたら、「ネパールで三浦さんも有名だけれど野口さんの方が有名ですよ」と言っていました。野口さんとは野口健のことです。エベレストのゴミ拾いをしたり、今もネパールを行ったり来たりしてシェルパのため、ネパールのために汗をかいています。 私は三浦さんも野口さんも同じくらい尊敬しています。お二人に少しでも近づきたいと思っていますが、思っているだけで行動が伴わないのが現実です。
千葉鴨川近辺のゴルフ場に行った帰りに地元の道の駅のような物産店に立ち寄りました。だいたいこういったお店は野菜が中心なのですが、店の入り口近くで「普通のアサリとは全く違うあさり」ということでおじさんが店を開いていました。「普通のアサリとどう違うの?」と軽口をたたきつつ近寄ると、「これを見てみ!」と殻を半分とったアサリを指さします。すると、小ぶりのハマグリくらいあるアサリで、身が隙間なくぎっちり詰まっていて身がピンク色のアサリが3つくらい置いてありました。これは確かにスーパーで売っているアサリとはモノが違います。
おじさん曰く、「水深の深いところで取れるアサリで、地元では流通することなく、全部築地に行ってしまうもの」ということです。値段もひと袋1,300円と高かったのですが、買って帰りました。
家に帰り、おじさんの教え通り、まず大粒のアサリを数個お湯に入れ、アサリの口が1センチくらい空いたところで冷水に浸して、後は剥き身をわさび醤油で食べます。なかなかの風味でした。残りは酒蒸しにしましたが、これは大変おいしかったです。身も小さくならず、ぷりぷりのアサリをビール片手においしくいただきました。9月までお店を出しているということですので、また買いに行きたいアサリでした。
消費税の税率が来年の4月から3%アップし、再来年の10月からさらに2%アップして10%になる予定です。消費税はその仕組みから最終消費者がその増税分を負担し、最終消費されるまでの過程の事業者は、増税分を価格に転嫁することで自ら増税分を負担することはありません。しかし、増税分を価格に転嫁できなければ、その事業者は増税分を自ら負担することになります。
公正取引委員会は、大規模小売業者による納入業者に対する買いたたき等の行為が生じないように、書面による緊急調査をしたり、買いたたきに会った業者の専用相談窓口を設置したりして、買いたたきへの対応をしています。
ある地方都市で食品の製造卸をしているクライアントの社長に久しぶりにお会いしました。残念なことに不採算部門をこれ以上支えきれないことから、その部門の閉鎖を相談されました。親の代からやってきた商売ですが、大規模流通店が進出してきて地元のスーパーの売り上げが落ち込んだことから、そのしわ寄せで採算が悪化したとのことです。もうこれ以上赤字を垂れ流すことはできません。
最終的に閉鎖することが決まりましたが、社長が言った最後の一言が印象的でした。「前の3%から5%に消費税率がアップした時も、結局増税分は得意先の圧力で当社が負担しました。今度は5%のアップですから、どうせ得意先の圧力で当社が負担することになりますので、もう先はないのですよ・・・」
会社に来て「おはようございます」というのが当たり前だと思いますが、事務所の社員を見ていてもいろいろです。大きな声で言う人、蚊の鳴くような声で言う人、運動部特有の「オス」と言う人もいます。中にはろくな挨拶もしない者もいるようですが、それでは社会人失格です。
私は時々、早朝に30分から1時間くらいウォーキングをしています。主に神田川の遊歩道を歩いているのですが、「おはようございます」とあいさつを交わす人は少数派です。
だいたい目と目が合えば自然と「おはようございます」とあいさつしますが、目を合わせようとする人は少ないです。早朝に「おはようございます」と言ってもらえるととても気持ちが良いのですが・・・残念です。
事務所の近くのビルの駐車場を借りているのですが、私の前に車を出し入れする人が時々います。車の出し入れが終わって、何も言わないでサッといなくなる人もいれば、軽く会釈して去る人もいます。私も逆の立場の場合、軽く会釈して立ち去るのですが、中には気持ちの良い一言を言ってくれる方もいます。だいたい前に人がいると2分か3分くらい待つのですが、出し入れが終わった後に「お待たせしました」と言ってくれた若者がいました。予想もしない言葉だったので、正直言って「自分より上だな」と思いました。それから私もまねをして、次の人に「お待たせしました」と言うようにしています。ほんの一言ですが、気持ちを豊かにしてくれますよね。
群馬県の榛名湖のワカサギ釣りがセシウムの値が高いということで、解禁が延期になりました。ワカサギはハエの幼虫を赤く染めた紅サシを餌に釣ります。ワカサギは湖を回遊していて、回ってくるとたくさん釣れます。釣れたワカサギを天ぷらにするととても美味です。まだ震災の影響があるとは残念でなりません。
昨日、妻と魚屋さんに行ったところ、店頭にワカサギが並んでいました。そして関東では夏場に釣れるキス(九州産)も並んでいました。「今日はこれで天ぷらにしよう」と思っていたら、珍しいものを発見。マグロの尾びれの付け根を輪切りにしたものが売っていました。3個で500円です。塩コショウを振って、オリーブオイルで焼いて食べましたが、なかなかのものでした。そして私の大好きなつぶ貝の刺身も売っていましたので、これも買って食べたら旨かったです。
しかし、最近もっとも感激した魚は、真鶴半島で買ったアジの干物です。冷凍してあるアジの体に油が白く固まっているくらい油がのっています。焼いて食べたら「こんなアジの干物食べたことがない」というくらいのものでした。値段はちょっと高いですが、魚好きの方は一度食べてみる価値は大ありです。店の名前は分かりませんが、真鶴半島の遊覧船乗り場の真ん前のお店です。
私の兄は、仕事の関係で韓国の上場会社に月に数回出張しています。兄とは一緒にゴルフをするのですが、よく「韓国の社員はよく働くよ」と聞きます。日本の高度経済成長期のような猛烈ビジネスマンばかりだと言います。上司が部下を怒鳴り散らしても、部下は当たり前のようにその指示に従います。日本でこれをやったら「もう辞めます」「パワハラです」となるケースが多いように思われますが、韓国では違うようです。この違いは、2年間の兵役にあるようです。軍隊で徹底的に上下関係を叩き込まれますので、会社組織においてもそれが通じるのでしょう。
以前読んだ社員管理の本に「会社組織で最も理想的な組織は軍隊組織だ」と書いてあったのを思い出します。上官の命令に従わないと部隊全員の命が危ぶまれる状況では、上官の命令は絶対的です。会社でも上司の思い通りに部下が文句ひとつ言わずに動けば組織運営は楽ですよね。サムソンとかLGとかがシャープやパナソニックの凋落をしり目に業績を伸ばしているのも理解できるような気がします。
本年もよろしくお願いいたします。