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週刊税務調査日記

2人の調査官(4)

第380号 2011/11/1

後日、調査官から税務署に来て欲しいとの連絡がありました。

納税者と税務署に出向きます。

●税務署

「経費の精算書を見せていただいたのですが、退職した従業員が私的に使ったと思われるものがいくつかありました」

▲納税者

「そうですか」

●税務署

「これらです」

▲納税者

「飲食の精算がほとんどですね」

「なぜ私的に使ったと判断できるのですか?」

●税務署

「飲食店の住所が退職した従業員の最寄り駅のものばかりです」

▲納税者

「確かにそうですが・・・」

「でも私的に使ったと断定はできないですよね?」

●税務署

「断定はできないですが、限りなく黒に近いと思いますが?」

▲納税者

「推測の域を出ないですよね」

「推測で課税するのはよしてください」

●税務署

「でも、自宅の最寄り駅の飲食店で取引先を接待しますか?」

「常識で考えて」

▲納税者

「それは本人でないと分かりませんよね」

●税務署

「それはそうです」

「でもおかしいと思いませんか?」

このようなやり取りが永遠と続きましたが、最後は税務署が折れて今回の課税は見送られました。

この間、リーダー調査官が納税者と必死になってやり合っていましたが、サブの調査官は相変わらず一言も発言せずに、ただ座っているだけでした。

いろいろな調査官がいるものです。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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