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週刊税務調査日記

JVの調査 (2)

第353号 2009/11/6

●税務署

「形だけのJVへの参加って、どういうことですか?」

▲納税者

「実質的に親であるN建設がすべての工事を請負って、当社はほとんど何もしないということです」

●税務署

「御社はいわゆるペーパーJVということですか?」

▲納税者

「ペーパーJV、まぁ そんな感じかな・・・」

■会計事務所

JVに参加していても名義だけ連ねていて、名義料だけを受け取ることをペーパーJVと言います。

何もしないでお金だけをもらうことを意味するため、税務上は通常の取引として扱われないことが考えられます。

それではまずいので、助け舟を出します。

「ペーパーJVではないですよ」

「会社はちゃんとJV の仕事をしていますから!」

●税務署

「ん~ この件に関しては署に帰って検討させてください」

「N建設とのJVの契約書をいただけますか?」

▲納税者

「これが契約書です」

●税務署

「コピーを頂いて、これで帰ります」

調査は終わり、調査官は署に戻りました。

ペーパーJVが気にかかります。

後日、税務署から連絡がありました。

●税務署

「JVの件ですけれども、前受金で計上してあるのは、売上にしていただかないといけません」

■会計事務所

「どういった理屈でそのようなことをおっしゃっているのですか?」

●税務署

「納税者はペーパーJVと言っていましたよね」

「納税者が受け取ったお金は、請負工事の対価ではなく名義料ですから、工事の完成引渡しを待たずに、入金時に売上を計上しなくてはなりません!」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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