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週刊税務調査日記

株価が問題になった調査 (3)

第331号 2009/1/28

1年分を前払いした家賃に関しては、問題はありませんでした。

調査は2日目に入りましたが、まだ問題点の指摘はありません。

調査官も少し焦ってくるころです。

●税務署

「会社が所有していたB社の株式を譲渡していますね?」

▲納税者

「はい、知り合いの社長に売却しました」

●税務署

「1株いくらで譲渡したのですか?」

▲納税者

「その株を取得したときの金額で売りました」

●税務署

「つまり、帳簿価額で売ったということですね?」

■会計事務所

「そのとおりです」

●税務署

「本来は譲渡時の時価で売らなくてはいけないのですよ!」

▲納税者

「時価といっても株式公開しているわけではありませんから、当社と知り合いの社長とが合意した金額が時価ではないのですか?」

■会計事務所

「私もそのような考えでよいと思いますが・・・」

●税務署

「いや、それは違うと思いますよ」

■会計事務所

「確かに、非上場株式の時価の考え方は、いろいろな見方がありますが、それではまずB社の決算書を見てみましょうよ」

「私の記憶では、実質的な会社の価値はなかったようですが・・・」

▲納税者

「これがB社の決算書です」

●税務署

「かなりの純資産額がありますよね?」

■会計事務所

「確かに、純資産だけを見れば金額が大きいですが、棚卸資産の金額を見てください」

「年間の売上高に匹敵する額だけ計上されていますよね」

「私から見れば明らかに粉飾された決算ですね・・・」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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