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週刊税務調査日記

我慢できなかった調査 (6)

第272号 2007/9/10

臨場調査後も調査官から何回も連絡がありました。

その度に納税者に連絡をして回答を待ちましたが、なかなか明確な回答がありません。

調査官もほとほと困り果てた様子です。

そして、約1か月が経過しました。

調査官から連絡があり、税務署に納税者と一緒に来てほしいということでした。

納税者と一緒に税務署に向かいます。

会議室のようなところに案内され、統括官と上席調査官が相対しました。

●税務署

「では、こちらからお願いした質問の回答をまずは頂けますか?」

▲納税者

「わかりました」

●税務署

「山田さんという人に、紹介料として100万円支払っているということですが、請求書や領収書は見つかりましたか?」

▲納税者

「いや、それが・・・・」

●税務署

「見つからないのですね?」

▲納税者

「ええ・・・・」

●税務署

「大変申し上げにくいことなのですけれど、聞いてください」

▲納税者

「はぁ」

●税務署

「山田さんに実はお会いしまして、お話を伺ってきました」

「そうしたところ、仕事を御社に紹介したこともないし、御社からお金をもらった事実もないと言われました」

▲納税者

「・・・・・・」

納税者の顔つきが変わり、額に汗がにじみ出ているのが分かります。

●税務署

「それと、外注先のA社ですが、会社は既に5年前から営業していないことが確認されています」

「そんな会社に外注費を本当に支払ったのですか?」

▲納税者

「・・・・」

●税務署

「一体どういうことですか?」

▲納税者

「・・・・・・・」

税務署は完璧に半面調査で固めています。

納税者は、我々にも嘘を言っていたのでしょうか?

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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