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週刊税務調査日記

何でもやってもらった調査(6)

第156号 2005/4/18

在庫や売上げのパソコン内のデータをMOでもらって、調査1日目は終わり、調査官は帰っていきました。

そして、調査2日目です。

●税務署

「 まず 会社の組織図を見せていただけますか?」

▲納税者(社長)

「はい、これです」と組織図を調査官に渡します。

●税務署

「賃金台帳を見せてもらえますか?」

▲納税者(社長)

「はい、これです」と調査官に賃金台帳を渡します。

調査官は、組織図と賃金台帳を照合して、組織図にチェックマークをつけていきます。

架空人件費のチェックです。

組織図に記載されていない賃金の支払がないかどうかをチェックしているのです。

●税務署

「従業員の履歴書のファイルはありますか?」

▲納税者(社長)

「はい、どうぞ」と言って、従業員のパーソナルファイルを渡します。

さらに履歴書ともチェックするのでしょう。かなり徹底しています。

●税務署

「組織図の人が実際にいるかどうか確かめてもいいですか?」

▲納税者(社長)

「別に ・・・ いいですよ・・」

■会計事務所

「えっ 従業員一人ひとりにあたるのですか?」

●税務署

「ええ そうです」

▲納税者(社長)

「別にいいですよ」

■会計事務所

「本当にいいんですか?」

「仕事の邪魔にならないようにお願いします」

調査官は社長を案内人にして、一人ひとり従業員の名前を聞いてチェックしています。

こんなことも初めてです。

納税者が「何でもやってください」と言えば、調査官は何でもやります。

●税務署

「ひとり組織図にも載ってなく、本人もいなかった従業員がいます」

ええ、架空の従業員がいたのか・・・・

そしたら大変なことです。重加算税案件です。

▲納税者(社長)

「誰ですか?」

●税務署

「佐藤喜美江さんという人です」

▲納税者(社長)

「それは、私の妻です」

●税務署

「え 社長は鈴木ではないですか。名前が違います。」

▲納税者(社長)

「佐藤は妻の旧姓です」

「給料も旧姓名義の口座に振り込んでいるんです」

「今日は出勤していませんし、タイムカードもつけていません」

●税務署

「そうなんですか・・・・」

To be continued          

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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