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週刊税務調査日記

お気の毒な調査 (3)

第126号 2004/9/6

絶え間なく鳴り響くコンクリートを削る音。

こんなに騒々しい中での税務調査も初めてです。

歯痛の調査官は、ほとんど調査になっていません。

目も真っ赤に充血しています。

その横で、統括官は一生懸命に帳簿をめくって作業を進めています。

部下がほとんど仕事にならないので、必死になって問題点を探しているようです。

●税務署(統括官)

「おい、大丈夫か?」

●税務署(歯痛の調査官)

「は~・・・」

●税務署(統括官)

「もう帰って、歯医者に行ってきたらどうだ?」

●税務署(歯痛の調査官)

「いいんですか・・・」

●税務署(統括官)

「その歯痛に、この騒音じゃ、堪らないだろう?」

●税務署(歯痛の調査官)

「はい・・・・」

涙ぐんでいるみたいです。

「統括、すみません。お言葉に甘えて、先に帰らせて頂きます。」

「すみません。お先に・・・」と言って手を頬に当てて会社を後にしました。

●税務署(統括官)

「いや、歯痛にこの騒音で、本当に参りましたね」と言いながら笑っています。

■会計事務所

「そうですね。あまりにもタイミングが良過ぎましたよね。」

▲納税者

「わざと税務調査に内装工事を当てた訳ではないのですけどね・・・」

なぜか、みんな笑っています。

他人の不幸を笑ってはいけませんが、歯痛に工事の絶妙の組み合わせに、やはり笑っちゃいます。

歯痛の調査官は親知らずでした。

早退したその日に歯医者で親知らずを抜いたのですが、抜いた後も歯茎が腫れ、翌日の調査も休みました。

調査の方は、統括官が1人で一生懸命にやりましたが、特に問題点は指摘されませんでした。

これも歯痛と工事のおかげだったのでしょうか・・・?

歯痛の調査官には本当にお気の毒な調査でした。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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