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週刊税務調査日記

定食屋さんの調査 (7)

第108号 2004/4/26

納税者が開店から30分の間レジを打たないで売上代金をごまかしたのではないかと調査官に疑われています。

調査官が自信たっぷりなのは、過去の税務調査の事例でこのようなことがあったからでしょうか?

■会計事務所

「レジペーパーをもう一度見せていただけますか?」

●税務署

「どうぞ見てください」

レジペーパーを見るとその月のレジの打刻はほとんどの日で12時以降になっています。

夜のレジの締めは閉店の11時頃になっています。

閉店の11時・・・?

■会計事務所

「あれ・・・社長、ラストオーダーは10時30分ですよね?」

▲納税者

「そうです。10時30分がラストオーダーです」

■会計事務所

「ラストオーダーを取ってすぐにレジを締めませんか?」

▲納税者

「ええ、ラストオーダーを取ったら、すぐにお客様に先に代金の精算をしてもらっています」

■会計事務所

「ということは、閉店のレジへの打刻は毎日10時30分頃ではないですか?」

▲納税者

「そう言われれば、そうだよね」

■会計事務所

「ラストオーダーをとって、代金の精算をおこなってレジを締めるのは毎日10時30分頃だから、レジの最終の打刻は10時30分頃になりますよね」

「ですから、ご指摘のレジペーパーの閉店時の打刻が11時というのは通常の日の打刻より30分遅いということです」

「そういうことになりませんか?」

●税務署

「・・・」

調査官は皆、凍りついてしまっています。

▲納税者

「ということは、やっぱりレジの時計が壊れていたんだ!」

「レジの時計が30分遅れていれば、レジの打刻時間が昼の12時から夜の11時ということだものね」

●税務署

「・・・・」

まだ、凍り付いています。

▲納税者

「いや、そうだよ、そうだ、よかった誤解が解けて」

■会計事務所

「と、いうことですよね?」

●税務署

「いや、なるほど・・・、そうですね」

これにて一件落着です。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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