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週刊税務調査日記

対立した調査 (2)

第90号 2003/12/8

調査初日の昼食を納税者と一緒に食べていますが、茶碗蒸からデザートまである昼のコース料理では時間がかかってしまいます。

時計は13時を回ってしまっています 。

やっと食事が終わったのは13時20分くらいです 。

急いで事務所に戻ると憮然とした表情で調査官が事務所の前で待っていました 。

▲納税者

「すみません 。待ちました。食堂が混んでたもので・・・」

●税務署

「そうですか・・」とそっけない返事です 。

やはり時間は守らないといけません 。

ビジネスマンの基本的なルールです 。

怒るのもあたりまえです 。

午後の調査が始まりました。

「総勘定元帳を見せてください」

■会計事務所

「はいこれです」と会社で保存してある総勘定元帳を手渡します 。

調査の基本は、この総勘定元帳の妥当性の検証になります 。

●税務署

「個人事務所とは別に法人もあるのですか?」

▲納税者

「はい、あります」

●税務署

「法人と個人とでは、どのように使い分けているのですか?」

▲納税者

「どのようにって、時と場合によって使い分けてますけど・・・」

え・・・。何ていうことを言ってるんだ、この人は・・・・

■会計事務所

「手続き業務が個人事業でコンサルティング業務と書籍の販売が法人ですよね?」

とフォローします。

▲納税者

「うん、そうだったかな」

●税務署

「なんか、曖昧ですね」

「法人の総勘定元帳を見せてもらえますか?」

■会計事務所

「法人のですか?」

▲納税者

「今回は個人の税務調査ではないのですか?」

●税務署

「そうですけれど、先ほどのお話振りでは個人の収入が法人に入っている可能性があるように思えるのですが?」

納税者が、「時と場合によって使い分けてる」なんて言ったことから調査官は完全に個人の収入が法人に入っていることを疑っています 。

▲納税者

「先生、個人の調査なのに法人の資料を見せる必要があるのですか?」

■会計事務所

「それは時と場合によるけれども、所長は見せたくないのですね?」

▲納税者

「見せたくないですね」

■会計事務所

「納税者が見せたくないといっていますので、法人の総勘定元帳をお見せするのは勘弁していただけますか?」

●税務署

「なぜ見せられないのですか?」

「なんかやましい事でもあるのですか?」

調査官の態度が徐々に変わってきました 。

      To be continued 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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