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週刊税務調査日記

思いも寄らない調査(10)

第77号 2003/9/8

7人くらいの調査官が必死になって脱税の証拠固めをしています。

そうこうするうちに時計は夕方の6時半を過ぎています。

通常の調査ですと5時には税務署に着くように調査は終わります。

やはり今回は特別です。

1日で通常の調査の3日分くらいをやったような感じでした。

●税務署

「今日はこれで終了します」

「また、明日来ますので資料はそのままにしておいてください」

と言って帰って行きました。

■会計事務所

「社長、長かった一日が終わりましたね?」

▲納税者

「もう参ったよ」

「先生、まだ時間ある?」

「あったら、チョッと付き合ってよ」

■会計事務所

「ええ、いいですよ?」

会社の人の前では言えないことがあるのでしょう。

正直言って調査の立会いでクタクタなのですが、誘いを断れるような雰囲気ではありません。

近くの料理屋に連れられました。

▲納税者

「いや~、先生、隠していたかね、全部見つかっちゃったよ」

■会計事務所

「いったい、いつからこんなことをやっていたんですか?」

▲納税者

「もう、ず~と前から」

■会計事務所

「ず~と前からって、10年も20年も前からですか?」

▲納税者

「うん」

「すごく儲かってきたときからだから・・・・・15年くらい前からかな」

■会計事務所

「15年前から?」

「このことは経理処理をしている行政書士の先生は知ってたのですか?」

▲納税者

「知ってたよ」

■会計事務所

「知ってたよって・・・、本当に・・・」

信じられないことですが、あきれ果ててしまいます。

会計を指導する立場の人が、脱税を知っててそのままにしているなんて、信じられません。

              To be continued

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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