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週刊税務調査日記

思いも寄らない調査(9)

第76号 2003/9/1

脱税の手口が判明し、これからはその証拠固めと脱税額の確定です。

通常の税務調査とは大違いです。

調査官は皆、殺気立っています。

無駄口をたたくような雰囲気ではありません。

皆、集中して書類をひっくり返しています。

これは大変な作業です。税務調査官も大変です。

私もこのような調査の立会いは初めてでしたので、向学のため調査責任者にいろいろ聞いてみました。

■会計事務所

「国税局の資料調査課はどのような組織なのですか?」

●税務署

「資料調査課は査察部門が調査するほどでもないが、かなり悪質な脱税案件に関して調査する部署です」

「資料調査課は指導を中心とする部署と、調査を中心とする部署に分かれていて、今回は指導を中心とする部署が来ています」

■会計事務所

「これは任意調査ですよね?」

●税務署

「そうです」

■会計事務所

任意調査とは、基本的に通常の調査と変わらないものです。

ですから、拒絶することも当然できるわけです。

「拒絶する納税者の方もいるのですか?」

●税務署

「納税者が拒絶するよりも、関与している顧問の税理士さんが拒絶させることがあります。」

■会計事務所

「その場合は、どうするのですか?」

●税務署

「時間をかけて説得します」

■会計事務所

「そうですか」

こんな感じで話せるのも、今回の納税者の顧問でもなく、決算のときに申告書だけを作成していたという気軽さからです。

これが毎月の顧問であったら、税務署も「お前もグルだな」という前提で調査をすることでしょう。

今回の調査でも、税務署は最初にこちらを相当疑っていたことは間違いありません。

しかし、調査が進むにつれその疑いは晴れ、以上のような会話ができるようになったのです。

              To be continued

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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