週刊節税教室

生命保険で財務体質強化

法人税
第436号 2014/12/9

☆質問 

「法人が節税のために生命保険を利用するのは何故でしょうか?」

★回答

「生命保険料を経費にして税額を抑えることができるからですが、生命保険特有のメリットがいくつかあります」

☆質問 

「どういったメリットでしょうか?」

★回答

「まず解約返戻金があげられます」

「生命保険には生命保険料の全額を経費にできるもの、半額を経費にできるものや全額経費にできないものがあります。税額を抑えるには生命保険料の全額を経費できる方が好ましいですが、ただ経費にできるだけなら他の経費と変わりません。生命保険は解約した際に支払った保険料が戻ってくるケースがあります。これを解約返戻金といいます」

☆質問 

「何故戻ってくるのでしょうか?」

★回答

「支払済みの保険料に翌期以降に係る部分や積立部分があるのだと思います。本来であれば支払保険料から解約返戻金部分を控除した残額を経費とすべきなのでしょうが現行の税法と生命保険の実態にかい離があるということですね。そのため全額を経費にできる生命保険でも解約時に保険料が戻ってくるという現象が生じます」

☆質問 

「どのくらい戻ってくるものでしょうか?」

★回答

「契約者の年齢、契約期間や解約時期によっても変わってきますので一概には言えませんが、全額を経費にできるもので保険料の75%、半額を経費にできるものでは97%ぐらい戻ってくるものもあるそうです」

☆質問 

「かなり戻ってきますね」

★回答

「次のメリットは翌年分を経費にできることがあげられます」

☆質問 

「いわゆる短期前払費用でしょうか?」

★回答

「そのとおりです。生命保険に関しても当期中に翌1年分の保険料を支払えばその期の経費にできます」

☆質問 

「経費の先取りですね」

★回答

「もう一つのメリットとしては生命保険の保障があげられます」

「被保険者が亡くなった際の死亡保険金等は生命保険の本来の目的です。万一の際の保障があれば経営者にとっても安心です」

「生命保険には他の経費にはないメリットがあります。こういった点が節税に利用されるポイントとなっていると思います」

「来週は生命保険のデメリットや解約時の処理について考えてみましょう」

☆質問

「お願いします」

税理士 吉田 斉
◆発行 アトラス総合事務所

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