週刊節税教室

合同会社(LLC)の定款

印紙税
第235号 2006/6/19

☆質問

「合同会社(LLC)という新しい会社について興味があるのですが、どのような

会社なのですか?」

★回答

「組織が社員という者により構成される組織で、法人としての登記ができるも

のです」

「そして、社員の合意でもって組織の運営を自由に決められるといった特色を

持っています」

☆質問

「そうすると、合資会社や合名会社とあまり変わらないのではないのですか?」

★回答

「いいえ、大きく違うのが、合同会社はすべて有限責任社員で構成されるとい

うことです」

☆質問

「有限責任社員?」

★回答

「有限責任社員とは、会社が負った債務に対して、出資した金額までだけの責

任を負えばよく、それ以上の個人的な責任はないという社員です」

☆質問

「合資会社や合名会社は、有限責任社員だけではないのですか?」

★回答

「合資会社は、無限責任社員と有限責任社員が、合名会社は無限責任社員だ

けで構成されています」

☆質問

「無限責任社員っていうのは?」

★回答

「会社で負った債務を出資額が限度となることなく、社員個人が負担しなければ

ならない社員です」

☆質問

「なるほど、よく違いが分かりました」

★回答

「このような特色を持ったLLCですが、税法の適用において注意しなくてはなら

ないことがあります」

☆質問

「LLCは、税金の扱いが株式会社と違うということですか?」

★回答

「いいえ、税金の扱いは株式会社とほとんど違いはありません」

「注意しないといけない点は、定款に貼る収入印紙の扱いです」

☆質問

「定款に貼る収入印紙ですか・・・」

★回答

「株式会社ですと、公証人が認証して公証人が保存する定款だけに4万円の

収入印紙がかかります(定款の電子認証の場合はかかりません)」

「公証人が保存する以外の定款には印紙税がかからないのです」

☆質問

「なるほど」

「それでLLCの場合はどうなのですか?」

★回答

「LLCの場合には、定款は作りますが、公証人の認証は必要ありません」

☆質問

「ということは、定款に4万円の収入印紙を貼る必要はないのですね?」

★回答

「それが違うのです」

「まだ税法で明文化されていないのですが、当事務所の取材ではLLCの定款

の原本にも4万円の収入印紙を貼る必要があるのです」

☆質問

「へ~そうなんですか」

★回答

「そうなんです」

「まだ、このことを知らずにLLCを設立した方は注意してください!」

「税務調査の時にやられますよ!」

「なお、当事務所ではLLCの定款に4万円の収入印紙を貼らないで済む方法

を現在研究開発中です・・・・・?!」

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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