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週刊節税教室

給与と外注費と消費税

消費税
第156号 2004/10/25

☆質問

『デザインの製作会社を経営しているのですが、来期より消費税の納

税義務が発生します』

『同業者から聞いた話では、従業員を外注扱いにすると消費税が安く

なるというのですが、これはどういうことですか?』

★回答

まず、消費税納税額の計算の仕方を説明します。

消費税納税額は売上代金と一緒に「預った消費税」から、経費などの

支払に含まれる「支払った消費税」を差し引いて計算されます。

ですから、消費税が安くなるためには、「預った消費税」が少なくなる

か、「支払った消費税」が多くなることが必要です。

☆質問

『従業員を外注扱いにすると消費税が安くなるということは、「支払っ

た消費税」が多くなるということですかね?』

★回答

結果的にはそういうことになります。

ポイントは、給料には消費税がかからなくて、外注費には消費税がか

かるということです。

☆質問

『簡単な例題で教えてください』

★回答

そうしましょう。

売上高が2千万円で、従業員の給料が1千万円の会社を例にします。

消費税の計算をすると、売上高2千万円に含まれている「預った消費

税」は2,000万円×5/105=95万円と計算されます。

一方、給料には消費税がかかりませんので、「支払った消費税」は0円

です。

従って消費税納税額は 95万円-0円=95万円 です。

☆質問

『では、従業員が外注扱いになるとどうなるのですか?』

★回答

従業員の給料1千万円がそのまま外注費になったとします。

「預った消費税」は、同じく2,000万円×5/105=95万円です。

外注費には消費税がかかりますので、外注費1千万円に含まれている

「支払った消費税」は1,000万円×5/105=47万円と計算されます。

すると、消費税納税額は 95万円-47万円=48万円 と計算されます。

☆質問

『給料を外注費とすることで、48万円も消費税が安くなったということです

ね?』

★回答

そういうことです。

☆質問

『こんな簡単なことで消費税が安くなるんだったら、誰でもそうしたいと思

いますよね?』

★回答

確かに消費税だけのことを考えるとそう言えますが、勘定科目を給料か

ら外注費に単に変えればよいというわけではありません。

実態が伴わなければなりません。

この点については次週説明します。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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