週刊なるほど!消費税

〔--法人の課税期間_原則--〕

第435号 2017/03/27

【生徒♀】

「あれ?何だか随分と久しぶりな登場じゃない?僕達。」

【先 生】

「それはね、このメルマガ担当者が、仕事の忙しさにかまけて配信をサボっていたからよ。」

【生徒♂】

「まあ!超絶美少女な私の出番をないがしろにするだなんて、その担当者とやらはとんだ不届き者ですわね。どんな顔をしているのか会ってみたいですわね。プンプン!」

【先 生】

「さて、久しぶりの授業だからあたしもすっかり忘れてしまったけれど、確か、原則的な法人の課税課税期間についてのお話しだったわね。」

【生徒♀】

「法人の課税期間って言っても前回までの個人の課税期間と大差無いのではありませんの?」

【生徒♂】

「そうだよ。大差無いんだったら、“時短”という事でこの辺でお開きにしようよ。僕、家に帰ってスマホゲームをしたいんだよね。」

【先 生】

「引っ叩くわよ。久しぶりの授業が始まったばかりなのに何言ってんのよ。法人の場合、個人と比較して異なる部分が結構あるのよ。」

【生徒♂】

「へぇ~。どんな部分が異なるのさ?」

【先 生】

「じゃあ先ずは、法人の課税期間の原則からみていくわね。」

【生徒♀】

「個人の課税期間の原則は、『暦年』つまり、毎年1月1日~12月31日までの期間が課税期間となるのでしたわね?」

【先 生】

「そのとおりよ。覚えていて偉いわね。法人の場合は、個人の場合のように『暦年』という考え方が無いの。だから『事業年度』が原則的な課税期間となるのよ。」

【生徒♂】

「事業年度?」

【先 生】

「ええ。事業年度の定義は、法人税法っていう法律の第13条に定められているのだけれど、簡単に言うと、『法人の財産及び損益の計算の単位となる会計期間で、定款等に定めるもの』を指すのよ。」

【生徒♀】

「なるほど。会計期間というと、よく新聞とかで見かける『毎年4月1日~3月31日まで』というアレかしら?」

【先 生】

「そうよ。その“アレ”よ。通常、事業年度っていうのは、1年間の場合が多いのだけれど、事業年度の途中で法人が解散した場合等は、事業年度が途中で途切れるのよ。」

【生徒♂】

「途中で途切れる?トカゲの尻尾みたいに?」

【先 生】

「まあ、そんなところよ・・・。この途中で途切れた事業年度を『みなし事業年度』って呼ぶのだけれど、このみなし事業年度も原則的な課税期間となるのよ。」

【生徒♀】

「法人っていうのは、確か『設立』っていう手続きを経て誕生するのでしたわよね?その設立当初の課税期間っていうのは、どうなりますの?」

【先 生】

「いい質問ね。その場合の課税期間はね・・・と言いたいところだけれど、私、友達から『イケメン勢揃い!超ホストクラブお試し50%OFFチケット』を貰っちゃったのよね・・・」

【生徒♂】

「出たよ!出た出た!また授業を途中で放っぽり出して遊びに行くのかい?僕には『ゲームばかりして遊んでないで勉強しなさい!』なんて言ってるくせに・・・」

【生徒♀】

「そうですわよ。大人なのにズルいですわ・・・」

【先 生】

「ふん!大人っていうのはズルい生き物なのよ。という訳で今回はここまで。あたしはこれからホスト遊びをつまみ喰いしてくるわね。ではまた次回!ばいばい!」

アトラス総合事務所 税理士
大森 浩次
◆発行 アトラス総合事務所

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