週刊なるほど!消費税

〔個人_課税期間の短縮_その内容〕

第430号 2016/08/15

【生徒♂】

「先週の『イケメン重機オペレーター』が集った合コンの成果はどうだったい?」

【先 生】

「ショベルカーを自分の手足のように扱うイケメン男子がね、ショベルカーの先っちょにコルク抜きを装着してあたしの為にワインの栓を抜いてくれたのよ♪ もう最っ高に酔ったわ~。」

【生徒♀】

「そこに酔う先生の感性が理解し難いのですけれど・・・。まぁ、本人が幸せそうなのでよしとしましょう。」

【先 生】

「さっ!今回は前回にちらっとお話しした個人事業者の課税期間の短縮について詳しくみていくことにするわね。」

【生徒♂】

「個人事業者の課税期間の短縮というと、3ヶ月毎に区切る又は1ヶ月毎に区切るっていう2パターンがあるんだったよね。」

【先 生】

「そのとおりよ。個人事業者の場合の原則的な課税期間は、毎年1月1日~12月31日まえの暦年だからこれを3ヶ月毎に短縮すると、短縮後の課税期間は、下記のように4つに分けられるのよ。」

 ■ 1月1日 ~ 3月31日まで

 ■ 4月1日 ~ 6月30日まで

 ■ 7月1日 ~ 9月30日まで

 ■10月1日 ~12月31日まで

【生徒♀】

「なるほど。単純に1月1日を起算日として3ヶ月毎に区切る訳ですわね。という事は、1ヶ月毎に短縮した場合は、1月~12月までの各月の月初~月末まで、つまり、短縮後の課税期間は『12』存在する事になる訳ですわね。」

【先 生】

「そのとおりよ。暦年課税である個人事業者の場合は単純でしょ。」

【生徒♂】

「この課税期間の短縮の特例を受ける為には、どういう手続きが必要なんだい?」

【生徒♀】

「『私、本日より課税期間を短縮します!』と声高々に宣誓すればよいのかしら??」

【先 生】

「そんな宣誓したって誰も聞いていないわよ・・・。課税期間短縮の特例を受ける為には、『消費税課税期間特例選択(変更)届出書』という届出書を税務署へ提出する必要があるのよ。」

【生徒♂】

「ふ~ん。その届出書は、何時までに提出すればいいのかな?」

【先 生】

「この届出書の提出はね・・・と話を進めたいところなのだけれど、これから『イケメン勢揃い!ガテン系職人の園』と称したパーティーに出席する為の準備をしなきゃなのよ。めんごしてね♪」

【生徒♀】

「また・・・。おおかた先週の合コンから派生したパーティーなのでしょうけれど。いい加減教師としての自覚を持って授業を進めて欲しいものですわね。」

【生徒♂】

「まあまあ、そう目くじらを立てなさんなって。僕達も早く帰ってスマホゲームでもしようよ♪」

【先 生】

「という訳で、教師としての自覚が無いあたしはこれで失礼するわね。ではまた次回!ばいばい!」

アトラス総合事務所 税理士
大森 浩次
◆発行 アトラス総合事務所

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