週刊税務調査日記

どうしても納得がいかない調査 (1)

第319号 2008/10/1

 税務署から事務所の所員に突然電話がありました。

●税務署

「顧問をしている○○社の申告書についてお聞きしたいのですが?」

■会計事務所

「はい どうぞ」

●税務署

「欠損金の繰り戻し還付の請求をしていますよね?」

■会計事務所

「ええ」

●税務署

「この根拠条文は何条ですか?」

■会計事務所

「法人税法80条1項です」

かなりぶっきら棒な言い方で、突然このような質問を税務署は投げかけてきました。

一体どういうことでしょうか・・・

●税務署

「なるほど」

「ところで申告期の決算内容を見ると、役員報酬が過大であると思われます」

「こんな役員報酬は認められませんので、適正額を求めた上で修正申告をしてください!」

■会計事務所

「はぁ?」

「何を言っているんですか?」

「過大役員報酬?」

●税務署

「そうです」

「所長と相談していただいて、役員報酬の適正額を計算して修正申告をしてください」

「では よろしくお願いいたします」 

と言って税務署員は電話を切りました。

いったい、何事なのでしょうか?

突然電話をしてきて、訳の分からないことを税務署が言ってきました。

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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