週刊税務調査日記

新潟県での調査 (1)

第278号 2007/10/22

新潟県の温泉旅館を調査したいと、新潟県の税務署から連絡が入りました。

この温泉旅館は、法人で経営しているため法人の調査となります。

新潟県でもかなり交通の不便なところにその温泉旅館はあり、担当者と車で行くことにしました。

調査は朝の10時から始まりますので、朝の5時に待ち合わせて関越道に入ります。

およそ4時間半かけて温泉旅館に到着しました。

▲納税者

「遠いところすみません」

■会計事務所

「いや、何てことないですよ」

この温泉旅館は、はじめは地元の税理士に顧問を依頼していましたが、バブル崩壊後、顧問料の高さに悲鳴をあげて当事務所に連絡をくれました。

話を聞くと、記帳代行を地元の会計事務所にしてもらって、毎月20万円、決算報酬が80万円ということでした。

年間で、320万円の顧問料です。

地元ではほぼこれが相場ということで、地元の他の会計事務所に当たっても同じような報酬体系とのことでした。

信じられないことです。価格カルテルでも会計事務所間で結んでいるのでしょうか。

それで、パソコン会計の導入をして、顧問料を少しでも安くしたいということでした。

アトラス総合事務所の見積もりを出したところびっくりしていました。

「え~年間40万円でよいのですか?」

「前の会計事務所の8分の1ですよ」、と言っていました。

アトラス総合事務所では当たり前の報酬なのですが、前の事務所が高すぎたのです。

インターネットで会計ソフトのデータを送受信すれば、遠隔地でも問題はありません。

当事務所では、日本全国にお客様がいらっしゃいます。

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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