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週刊税務調査日記

年を越した税務調査 (5)

第248号 2007/3/5

調査官が作成した書類を出して説明がありました。

●税務署

「納税者のお父さんが借りた5億円なのですが、過去の資料を調べたところもともと7億円借りていたことが判明しました」

■会計事務所

「あぁ そのようですね」

「かなり前にそのようなことを聞いたたことがあります」

●税務署

「なぜ、2億円も余分に借りたのかご存知ないですか?」

■会計事務所

「いや 分かりません」

●税務署

「7億借りてその翌年に2億銀行に返済しているんです」

「余分に借りた2億円をそのまま返済したのなら問題ありませんが、7億借りて2億を何かに使って、5億でマンションを買ったとして、その後に2億の返済をしたとなると、その2億の返済が問題となります」

■会計事務所

「マンションの購入資金である5億の借入金の返済かもしれないということですか?」

●税務署

「その可能性も否定できないということです」

■会計事務所

「そうは言いますが、20年も前のことですからね」

「当然私が関与する前のことです」

●税務署

「2億円の返済の内、5億のマンション購入資金の返済部分があれば現在の借入金返済にかかる利息の内、必要経費に算入されない額が出てきますからね」

■会計事務所

「それはそうですが、当時のことなんてもう分からないのではないですか?」

●税務署

「確かにそうですが、さらに調査を継続してみます」

こうして、この調査は年内に終わることなく、年を越えて続いています。

何で、こんな昔のことをいまさら穿り返すのかといった感じの調査です。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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