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週刊税務調査日記

お気の毒な調査 (1)

第124号 2004/8/23

輸入雑貨の販売と、貸しビルを経営している会社の税務調査です。

税務調査は、自社所有の貸しビルの地下一階の貸しホールで行なわれます。

午前10時に調査官のお出ましです。

統括官と上席調査官の2人です。

民間の会社を例にすると、課長と係長のお出ましといったところでしょうか。

2人とも相当調査経験のある、手ごわそうな感じです。

社長はちょうど海外出張ということで、会社の経理担当者が調査の応対をします。

コーヒーを飲みながら、まずは雑談です。

しかし、上席調査官はコーヒーに手を付けません。

■会計事務所

「コーヒーはお嫌いですか?」

「他の飲み物にしましょうか?」

●税務署

「いや、実は・・・歯が今朝から痛み出しまして・・・」

「チョッとしみるものですから・・・」

■会計事務所

「へ~。それはお気の毒に・・平気ですか?」

●税務署

「ええ、平気です。すみません、ご心配頂きまして・・・」

会社の概況及び取引条件や取引内容などを聴取して、午前中の調査は終了です。

その間も、歯痛の調査官は辛そうに手を頬に当てていました。

税務調査の日程が決まっていたために歯医者にも行けないのでしょう。

仕事とはいえ、お気の毒です。

お昼を経理担当者と一緒にとります。

▲納税者

「あの調査官、相当辛そうでしたね」

■会計事務所

「いや、見ててかわいそう」

▲納税者

「午後はもっとかわいそうですよ」

■会計事務所

「なぜですか?午後に何かあるのですか?」

▲納税者

「地下ホールの隣の部屋の内装工事が始るんです」

■会計事務所

「大々的に?」

▲納税者

「ええ、大々的に・・・」

食事から戻ると、工事車両がビルの前に止めてあります。

税務調査を受けている地下ホールに工事の音があまり響かなければよいのですが・・・

 To be continued 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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