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週刊税務調査日記

飲食店の調査(10)

第10号 2002/5/13

税務署から売上計上漏れの推計額の説明を受けた後、1週間後に再度連絡がありました。

●税務署

「この前お渡しした売上計上漏れの件、ご検討していただけましたか?」

■会計事務所

「はい、内容については理解できますが、実際にこのように多額な売上計上漏れが実際に起きていたのかということについては、分かりませんね」

●税務署

「そうですか。いずれにしても、もう一度署に来ていただけますか?」

こう言って、納税者ともう一度税務署に来るように要請がありました。

税務署にしても売上が漏れているという具体的な確証はないわけです。あくまでも仕入れた麺からの推計計算ですから、想像値です。ですから、この数字をもって税金を強制的に課せることはできないはずです。

そこで、初めに推計計算で金額の大きい売上計上漏れ額をバ~ンと納税者にぶつけてびっくりさせて、その後に少しずつ譲歩して最終決着を図ろうという作戦ではないかと思います。

納税者と会計事務所は再度税務署に向かいました。

●税務署

「ご検討された結果、いかがでした?」

▲納税者

「検討も何も、そんなはずはないという気持ちだけですね」

■会計事務所

「税務署が出された売上計上漏れ額は、あくまで推計値ですから、本当のことは誰も分かりませんよね」

「ただ、推計計算の理屈はわかりますけど・・・・」

●税務署

「ん~。困りましたね。われわれの計算では、ああなるんですよね。売上は漏れていることは間違いありません。」

その後押し問答が繰り返されましたが、調査官からひとことありました。

「先生、売上計上漏れは間違いないと思われますが、なんか良い解決策はないですかね・・・・」

こちらに、何らかの妥協策の提示を求めてきたわけです。

次はいよいよ最終回です。

                         To be continued. 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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