週刊節税教室

養控除申告書ー連記式

所得税
第97号 2003/8/18

☆質問

『私の会社はアルバイトやパートの人を多数雇用しています。毎月の給与計算

で、気を付けなければならないことはありますか?』

★回答

はい。

まず、「給与所得者の扶養控除等申告書」を必ず書いてもらいましょう。

そうすれば、月額給与額が87,000円未満の従業員は源泉所得税を引かれるこ

となく給与を受け取ることができます。

☆質問

『はい、それは承知しています。みんなに必ず書いてもらうようにしています。』

『しかし、私の会社はパート、アルバイトの人数が多く、扶養控除申告書をひと

り一枚ずつ書いてもらうと、かなりかさばるのですが、何か良い方法はありませ

んか?』

★回答

あります。

所得税法194・195-2で通常の扶養控除申告書に代えて「連記式その他の簡

易な方法」による申告書を認めています。

☆質問

『連記式とはどのような方式ですか?』

★回答

通常の扶養控除申告書はひとり1枚となっていますが、連記式は1枚の用紙に

複数名の従業員が記入する方式です。

☆質問

『この書式は税務署に置いてあるのですか?』

★回答

税務署にあります。

しかし、独自の書式を作成して使用しても構いません。

☆質問

『この方式は全ての従業員について適用できるのですか?』

★回答

いいえ、この方式を取れる従業員は、配偶者控除、扶養控除、障害者控除な

どの控除を受けない者だけです。

☆質問

『パートやアルバイトの人は、ほとんどこれらの控除を受けませんから対象に

なりますね』

★回答

そうですね。

活用してみたらいかがでしょうか。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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