【先生】
今回で白寿を迎えたなるほど!消費税。次回はついに区切りの100回
を迎えます。
【生徒】
百から一をとると白になるから99歳が白寿なんですよね。
【先生】
そうです。他にも祝い年は色々ありますね。
干支が60で一回りすることから60歳が還暦、
唐の詩人杜甫が詠んだ「曲江詩」の中にある「人生七十古来稀」より70歳が
古希、
「喜」の草書体が七十七と読めることから77歳が喜寿、
「傘」の略字が八十と読めることから80歳が傘寿、
「米」の字を分解すれば八十八となることから88歳が米寿、
「卒」の略体が九十と読めることから90歳が卒寿
などなど。
それから一般的に寿命が長いことを万寿と言ったりします。
【生徒】
人生50年~ なんていうのはまだまだお子ちゃまって感じですね。
【先生】
さて、前回は課税事業者選択について見ていきました。今回は納税義務の
お話の最後としてまとめてみたいと思います。
まず納税義務判定の大原則は「基準期間の課税売上高」です。
【生徒】
基準期間の課税売上高が1千万円を超えていれば納税義務があるんです
よね。
【先生】
そうです。法人は平成16年4月1日以降開始事業年度、個人事業者は
平成17年度より判定の金額が1千万円となりました。それまでは3千万円
です。
基準期間は法人は前々事業年度、個人事業者は前々年というのが基本です。
但し、法人の場合には前々事業年度が1年未満であれば特例があります。
【生徒】
1年分に換算し直す計算が必要でした。
【先生】
個人事業者については、年度の途中で事業を始めていた場合でも換算し直す
必要はありません。
課税売上高にも注意が必要です。基準期間が課税事業者であったなら、税抜
にしなければいけませんが、免税事業者であったなら、たとえ5%を上乗せして
いたとしても、その総額が課税売上高となります。
【生徒】
5%は消費税じゃなく値上げとして考えるんでしたよね。
【先生】
課税売上高の判定には色々な特例がありました。法人では合併の場合と分割
の場合、個人事業者では相続の場合。
【生徒】
通常の判定の仕方では免税事業者でも、特例に当てはまると課税事業者に
なってしまいます。
【先生】
自ら課税事業者となるための制度もありました。
【生徒】
課税事業者の選択ですね。
【先生】
免税事業者は納税の必要もない代わりに還付もうけられません。還付を受け
たい場合には自ら課税事業者を選択することになります。
個人事業者の方はちょうど平成17年が目前ですから、自分の消費税の納税
義務をきちんと把握しておきましょう。
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