【先生】
今回は消費税の納税の仕組みのお話です。
まずは先週の復習。消費税を払う人と納める人は誰ですか?
【生徒】
僕達が払ってコンビニのお兄さんが納めます!
【先生】
・・・そうですね。間違いではないですけれども、正確に言うとすれば物品やサービスを消費する人が払う人で、物品やサービスを提供してお金をもらう人が納める人です。
ここでPoint
物やサービスを売ったときに消費税は発生する!
【生徒】
ということは、売ったときには消費税を預かって、買ったときには消費税を払うということですよね。
【先生】
そうです。そして売った側、つまり消費税を預かった側が消費税を納めます。ここまでが前回のお話です。
では預かった側は一体いくら納めればよいのでしょうか?
【生徒】
・・・預かった金額を納めればいいんじゃないですか?
【先生】
実はそう単純にはいきません。
コンビニの例を思い出してください。皆さんがコンビニで商品を買いますよね?ではコンビニはその商品をどこから持ってきたでしょうか?
盗んできた?もちろん違います。仕入れてきたものです。
仕入れてきたということは、仕入業者から商品を買ってきたということ。
つまり・・・
【生徒】
買ったときに消費税を払っている!
【先生】
その通りです。
そして消費税の納税額の計算方法は、売上で預かった消費税から、仕入などですでに払った消費税を引く、という方法です。
ちょっと数字を出してみましょう。
仕入業者から80万円で商品を買いました。いくら消費税を払いますか?
【生徒】
80万×5%で4万円です。
【先生】
ではコンビニはその仕入れた商品の全てを100万円で売りました。
いくら 消費税を預かりますか?
【生徒】
100万×5%で5万円です。
【先生】
それでは税務署に納める消費税は?
【生徒】
5万円-4万円で1万円!
【先生】
正解!
ここまでくれば気づいた人もいるでしょう。消費税は預かった金額が払った金額より多ければ、必ず納税しなければなりません。
所得額に一定の率をかける法人税や所得税は赤字であれば税金は0円ですが、消費税は赤字でも納税しなければいけないことがあるのです。
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