週刊なるほど!消費税

納税の仕組み

第2号 2002/11/25

【先生】

 今回は消費税の納税の仕組みのお話です。

 まずは先週の復習。消費税を払う人と納める人は誰ですか?

【生徒】

 僕達が払ってコンビニのお兄さんが納めます!

【先生】

 ・・・そうですね。間違いではないですけれども、正確に言うとすれば物品やサービスを消費する人が払う人で、物品やサービスを提供してお金をもらう人が納める人です。

 ここでPoint

 物やサービスを売ったときに消費税は発生する!

【生徒】

 ということは、売ったときには消費税を預かって、買ったときには消費税を払うということですよね。

【先生】

 そうです。そして売った側、つまり消費税を預かった側が消費税を納めます。ここまでが前回のお話です。

 では預かった側は一体いくら納めればよいのでしょうか?

【生徒】

 ・・・預かった金額を納めればいいんじゃないですか?

【先生】

 実はそう単純にはいきません。 

 コンビニの例を思い出してください。皆さんがコンビニで商品を買いますよね?ではコンビニはその商品をどこから持ってきたでしょうか?

 盗んできた?もちろん違います。仕入れてきたものです。

仕入れてきたということは、仕入業者から商品を買ってきたということ。

 つまり・・・

【生徒】

 買ったときに消費税を払っている!

【先生】

 その通りです。

 そして消費税の納税額の計算方法は、売上で預かった消費税から、仕入などですでに払った消費税を引く、という方法です。

 ちょっと数字を出してみましょう。

 仕入業者から80万円で商品を買いました。いくら消費税を払いますか?

【生徒】

 80万×5%で4万円です。

【先生】

 ではコンビニはその仕入れた商品の全てを100万円で売りました。

いくら 消費税を預かりますか?

【生徒】

 100万×5%で5万円です。

【先生】

  それでは税務署に納める消費税は?

【生徒】

 5万円-4万円で1万円!

【先生】

 正解!

 ここまでくれば気づいた人もいるでしょう。消費税は預かった金額が払った金額より多ければ、必ず納税しなければなりません。

 所得額に一定の率をかける法人税や所得税は赤字であれば税金は0円ですが、消費税は赤字でも納税しなければいけないことがあるのです。

◆発行 アトラス総合事務所

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