週刊税務調査日記

ドタキャンの税務調査(3)

第364号 2010/6/30

税務調査を2日間ドタキャンした挙句、また後日調査をしたいと税務署は言っています。

通常のビジネスでは考えられない対応です。

統括官に電話をしてみます。

■会計事務所

「もしもし、○○会社の顧問をしている税理士ですが」

●税務署

「あ~ すみません」

「担当が風邪をひいちゃって・・・」

■会計事務所

「風邪をひいちゃって、ではないでしょう?」

「納税者は2日も予定を空けていたのに棒に振って」

「我々も、会社に2日とも向かっている途中だったんですよ?」

「それを当日になってキャンセルするんですから、信じられないですよ」

●税務署

「担当者が体調を崩したのですから仕方のないことですよ」

「何も理由がなくてキャンセルしたわけではないのですから!」

■会計事務所

「代わりの人が来るとかできないのですか?」

「一般の会社ではそうするのではないですか?」

●税務署

「みんな出払ってしまって誰もいません」

■会計事務所

「あなたがいるではないですか?」

「どうして駆けつけてこないのですか?」

●税務署

「私は午前中から来客があったもんですから・・・」

■会計事務所

「そんなこと知りませんよ、あなたの都合なんて」

「調査当日にドタキャンなんて、それも2日続けてなんて常識外です」

●税務署

「・・・」

■会計事務所

「別の日に調査すると言われたみたいですが本当ですか?」

●税務署

「ええ」

■会計事務所

「そんなことさせませんよ、何を言っているのですか!」

●税務署

「ダメですか?」

■会計事務所

「拒否します!」

おわり

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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