週刊税務調査日記

ドタキャンの税務調査(2)

第363号 2010/5/27

調査2日目です。

昨日は、税務職員の体調不良で調査がドタキャンでした。

電話口の調査官の声はガラガラ声で、風邪をひいている様子がうかがえます。

それでも翌日は調査に来ると電話で言っていましたが、インフルエンザ問題が落ち着いたとはいえ、風邪をひいた状態で調査に来られても正直迷惑な話です。

今日は、担当者だけが調査の立ち合いに向かっているはずです。

担当者から電話です。

◆担当者

「クライアントから電話で、調査官が今日も体調が良くないので調査を中止したいとのことです」

■所長

「税務署からクライアントに連絡があったのか?」

◆担当者

「そうです」

「これから税務署に電話してみます」

■所長

「ところで今どこにいるの?」

◆担当者

「鶴ヶ島の近くです」

2日続けて税務調査のドタキャンです。

信じられません。

クライアントは日銭を稼ぐ商売です。

1日棒に振ると、それがそのまま売上に影響するのです。

いったい税務署は何を考えているのでしょうか?

担当者が事務所に戻ってきました。

■所長

「税務署に電話したら何て言っていた?」

◆担当者

「今日は行けないので、また別の日に調査をしたいと」

■所長

「え~ そんなこと言ってるの・・・」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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