納税者は、自社が出版した本の販売ランキングが上がるように、大手書店に自社の本の注文を大量に出すことがあるのです。
●税務署
「売上ランクを上げるために自社の本の発注をするのですか?」
▲納税者
「そのとおりです」
●税務署
「なぜ本を発注すると広告宣伝になるのですか?」
▲納税者
「だから、書店で自社の本が売れれば、書店の売上げランキングが上がるからですよ」
●税務署
「ランキングが上がると、それが広告宣伝になるのですか?」
▲納税者
「そうですよ」
「ランキングが上がるということは、それだけその本が売れているということを書店が発表しているわけですから、それを見たお客さんが本を買ってくれるわけですよ」
●税務署
「それで書店に自社の本を大量に発注するのですか・・・・」
▲納税者
「そのとおりです」
●税務署
「本を発注すると、当然代金を支払わなければならないですよね?」
▲納税者
「そうです」
●税務署
「では、その支払いの領収書を見せてください」
▲納税者
「いいですよ」
「これです」
●税務署
「この本は書店でいくらで売っているのですか?」
▲納税者
「1冊1,500円です」
●税務署
「何冊発注したのですか?」
▲納税者
「100冊です」
●税務署
「すると代金は150,000円ですよね」
「ところがこの領収書は45,000円ですよ」
「ちょっとおかしいのではないですか?」
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