出版社を経営するお客様に税務調査が入りました。
きっちり経理をしているお客様なので、何も問題はないはずです。
税理士の従業員に調査の立会いは任せることにしました。
▲納税者
「税務調査を受けるのは初めてなのですが、心配です」
■会計事務所
「いや、経理をしっかりやられていますから何も心配することはありませんよ」
▲納税者
「わかりました」
調査官のお出ましです。
年齢は50半ばでしょうか。
●税務署
「よろしくお願いいたします」
▲納税者
「こちらこそよろしくお願いいたします」
こうして、税務調査は開始され、何事もなく調査は進んでいきました。
ところが、調査官が総勘定元帳の広告宣伝費の内容を聞き出したことから話がこじれ始めたのです。
●税務署
「広告宣伝費で処理してある大手書店に対する支払の内容は何ですか?」
▲納税者
「あぁ これは当社で出版した本の広告宣伝費です」
●税務署
「本屋さんに、出版した本の宣伝をしてもらうのですか?」
▲納税者
「いいえ違います」
「当社が出版した本を、本屋さんに大量に発注して売上ランクを上げるのです」
●税務署
「売上ランクを上げる・・・・・」
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