税務署から調査の連絡がありました。
8年くらい前に税務調査があった会社ですが、久々の調査です。
経理担当者に調査の連絡をします。
■会計事務所
「税務署から税務調査の連絡が入りました」
▲納税者
「え~ ほんとうですか」
「どうしよう~」
■会計事務所
「いや 別に何も悪いことはしていませんから平気ですよ」
▲納税者
「でも、心配です・・・」
■会計事務所
「平気ですって、経理もちゃんとやっていますから」
かなり心配性の納税者で、調査日までに何回も確認の連絡がありました。
確かに、数年に1回しか来ない税務調査ですが、納税者の方は皆さん緊張されます。
「昨夜はまったく寝られなかった」などということをよく聞きます。
調査当日です。
●税務署
「おはようございます」
調査官は、中年男性2名です。
肩書きは統括官と上席です。
統括官が初日から来ることは小規模の会社では珍しいことです。
一通りの世間話があった後、会社案内、組織図を要求されて、会社の業務内容を納税者が説明しました。
帳簿調査の開始です。
●税務署
「過去3期分の総勘定元帳を持ってきていただけますか?」
▲納税者
「はい」
納税者が部屋を出たので、調査官に聞いてみました。
■会計事務所
「今回は、統括自ら調査にいらして、何か特別な目的でもあるのですか?」
●税務署
「ん~ 実は・・・決算日直前に株を 移動していますよね?」
■会計事務所
「あ~ 株の移動でですか・・・」
つづく
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