週刊税務調査日記

外注費と税務調査 (3)

第296号 2008/3/10

外注費は、その計上自体に疑いの目を向けられることがあります。

●税務署

「決算で未払金で計上してある外注費の請求書を見せてください?」

▲納税者

「はい、これです」

●税務署

「えーと 仕事の内容は工事一式ですか?」

▲納税者

「はい」

●税務署

「現場はどこですか?」

▲納税者

「自社の倉庫です」

●税務署

「修繕ということですか?」

▲納税者

「いつも使っている外注先にやってもらったので外注費で処理しましたが、内容は修繕費かもしれません」

●税務署

「見積書は?」

▲納税者

「急いでいたのでとってないですね」

●税務署

「見積も取らないで仕事を依頼するのですか?」

▲納税者

「付き合いの長い外注先ですから・・・」

●税務署

「工期はいつからいつまででしたか?」

▲納税者

「確か、決算の1ヶ月前からやってもらって、決算直前に終わったはずです」

●税務署

「倉庫はこの近くですか?」

▲納税者

「はいそうです」

●税務署

「では、見せてもらえますか?」

▲納税者

「ええ・・・どうぞ・・・」

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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