はじめに、3年分の売上計上漏れとして270万円の提示をして、最後は1年分の90万円でどうですか、と言われても困ります。
ウイスキーの数が合わない理由は誰もわかりません。
想像するのは勝手ですが、あまりいい加減な推計計算をされても納得できません。
納税者に説明をする気にもなりません。
数日して税務署から連絡がありました。
●税務署
「この前の件、いかがですか?」
■会計事務所
「とても納得できる内容ではありませんので、修正することはできません」
●税務署
「・・・」
「それでしたらウイスキーの売値での売上計上漏れということでどうでしょうか?」
「ウイスキー1本の店での売値が5千円ですので、5千円×50本の25万円の売上計上漏れということではどうでしょうか?」
■会計事務所
だんだん、バナナのたたき売りみたいになってきました。
「分かりました。納税者に説明した上で回答します」
いったん電話を切り、納税者に電話して説明します。
▲納税者
「あぁ 先生ですか」
■会計事務所
「税務署から提示があり、不明なウイスキーの本数にボトルの売値を掛けて修正申告してもらいたいとのことです」
▲納税者
「で、いくら納税するのですか?」
■会計事務所
「繰越欠損金がありますので、法人税の納税はなく、消費税だけ12,000円くらいの納税です」
▲納税者
「それだったら、もう終わらせてください」
■会計事務所
「分かりました」
税務署に連絡してこの調査は一件落着です。
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