調査官は、自宅を事務所として会社に貸していて、社長が支払っている家賃の40%を会社経費としていることを問題にしています。
●税務署
「自宅とは別でこうして事務所を借りているわけですから、自宅を事務所として使って、その分の家賃の40%を会社の経費とすること自体おかしいのではないですかね?」
▲納税者
「いえ、チャンと自宅を仕事で使っていますから」
「問題はないですよ」
●税務署
「・・・・・」
「今ここで押し問答をしても仕方ありませんので、これ以上申し上げませんが、上司には報告します」
「おそらく問題となりますよ」
▲納税者
「いや仕事で使っていますから・・・」
●税務署
「話は変わりますが、この海外研修旅行の領収書を見せていただけますか?」
▲納税者
「はい、これです」
●税務署
「従業員の方も行かれたのですか?」
▲納税者
「ええ 従業員は1名ですが、その者も行っています」
●税務署
「旅行の日程表と旅行会社からの請求書を見せてください」
▲納税者
「はい、これです」
●税務署
「え~と 請求書では大人3人子供2人となっていますが・・・」
「子供というのは?」
▲納税者
「私の子供です」
●税務署
「研修旅行にお子さんも連れて行くのですか?」
▲納税者
「子供だけ家に置いておくわけには行きませんので」
●税務署
「お子さんはまだ小さいのですか?」
▲納税者
「2人とも中学生です」
●税務署
「中学生であれば、留守番はできますよね?」
▲納税者
「・・・・・・」
つづく
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。