実地調査が終わりました。
それから2週間経ちますが、税務署からは何も連絡がありませんでした。
社長や会社の取引先銀行に行って、口座の取引内容を確認したり、必要があれば取引先に反面調査に行ったりしたのでしょう。
しばらくして、調査官から電話がありました。
●税務署
「すみません」
「確認したいことがありますので、あと半日だけ会社にお邪魔することはできないでしょうか?」
■会計事務所
「確認したいこととは、何ですか?」
●税務署
「外注先との取引について、お聞きしたいことがあるのですが」
■会計事務所
「そうですか。納税者の方に都合を聞いてから、折り返しご返事を差し上げます」
さっそく、社長に電話してみます。
「あっ、社長ですか?」
「あと半日だけ、そちらにお伺いして確認したいことがあると、税務署の調査官が言っているのですが、どうですか?」
▲納税者(社長)
「そうなんだ。まだやる気なんだな。」
「ところで先生、銀行からあの調査官が来て、私や家族名義の預金口座の内容を見に来たと連絡がありましたよ」
「そんなことまでするんですね。税務署って。」
■会計事務所
「ええ、税務調査では、必ず銀行は当たりますから」
「追加調査の件はどうですか?」
▲納税者(社長)
「半日ならいいですよ 先生」
ということで、午前中だけの追加調査の開始です。
●税務署
「まず、この外注先との取引内容について教えてもらえませんか?」
▲納税者(社長)
「あぁ 山下さんとことの会社ね」
「うん この外注先はベビー服の加工をしてもらっている」
●税務署
「取引はもう長いのですか?」
▲納税者(社長)
「うん うちが創業したすぐ後からの取引だから、かなり長いね」
「で この外注先がどうしたの?」
●税務署
「ん~ 実はですね」
「社長個人の預金口座に、その外注先からお金が振り込まれているのですが・・・」
To be continued
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