調査官が、パソコン会計のバックアップデータを要求してきました。
こんなことは初めてです。
■会計事務所
「今までの調査で、実際に会計ソフトのバックアップデータをもらったことはあるのですか?」
●税務署
「当然ありますよ」
■会計事務所
「へ~ そうなんですか?」
「でも書類調査が大前提ですよね?」
「会計データまで税務署に持って行かれたら、何かたまらないような気がしますけれど・・・」
●税務署
「総勘定元帳は、会計データを紙に印字したものですから、データを頂いても大差ないと思いますが?」
■会計事務所
「そうは言いますが、やはり違いますよ」
「会計ソフトのデータの提供は勘弁してください」
「納税者としてもどうですか?」
▲納税者
「そうですね」
「そこまでやると、なんかやり過ぎというような感じがします・・・」
「別に悪いことはしていませんけれど・・・」
■会計事務所
「納税者もこのように言っていますので、データの持ち帰りはこちらとしても了承できません」
●税務署
「そうですか・・・」
「ところで、会計ソフトが入っているパソコンはどこにありますか?」
▲納税者
「経理の部屋にあります」
●税務署
「チョッと見せていただけますか?」
■会計事務所
「ん~ パソコンを操作するのですか?」
●税務署
「ええ」
▲納税者
「チョッとそれは・・・」
■会計事務所
「会社の機密情報もパソコンには入っているでしょうし、プライバシーの問題もありますよね?」
●税務署
「でも、私たちには守秘義務がありますからご安心ください」
■会計事務所
「とは言っても、パソコンの中を全てお見せすることはできませんよ。常識的に。」
●税務署
「そうですか」
「では、操作はしませんから、画面で確認させてください」
■会計事務所
「どうします?」
▲納税者
「見せられるものだけでしたら、いいですけれど・・・」
To be continued
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