週刊税務調査日記

建設会社の調査 (1)

第180号 2005/10/17

顧問先の建設会社に税務調査の連絡が入りました。

長らく赤字が続いていましたが、やっと黒字になったかと思った途端に税務調査がやってきました。

事前に経理担当者と税務調査に向けての注意事項を確認します。

■会計事務所

「最近の税務調査では、契約書を必ずチェックします」

「全ての契約書について収入印紙が貼ってあるかどうかチェックしてください」

▲納税者

「はい、分かりました」

「たぶん貼ってあると思いますが、もう一度チェックしてみます」

■会計事務所

「それと、賃金台帳と年末調整の書類も最近必ず見ますから、準備しておいてください」

▲納税者

「わかりました」

「その他に何かありますか?」

■会計事務所

「前期は確か期の途中で役員報酬を動かしましたよね?」

▲納税者

「はい、増額しました」

■会計事務所

「増額を決議した取締役会議事録が、整備されているかどうか確認してください」

▲納税者

「はい、そうですね」

■会計事務所

「念のため、過年度に株主総会で決議した取締役の報酬合計額の限度を超えていないことも確認してください」

▲納税者

「了解しました」

■会計事務所

「建設業の税務調査のチェックポイントは、仕掛かり工事ですから、そのあたりの資料はきちんと整備しておいてください」

「まぁ でもチャンと日々経理処理しているのですから、何も心配することはないですよ」

▲納税者

「だと いいんですが・・・」

To be continued

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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