個人事業者が法人を設立して、その業務を法人に委託するという手法は個人事業者である税理士の間でも広く行われています。
しかし、当時このような手法は、司法書士の業界ではあまり行われていませんでした。
それで、この調査官は別法人について、詳しく内容を聞いているのでしょう。
この司法書士事務所に対する税務調査は2日間でしたが、他には特に大きな問題もなく調査は終了しました。
■会計事務所
「別に大きな問題はなかったですね」
▲納税者
「そうですね」
「でも、別会社のことはかなり詳しく聞いていました」
■会計事務所
「確かに。しつこく聞いていましたね。」
▲納税者
「この別会社のことで、また何か問題となることはないのですか?」
■会計事務所
「ないと思いますね。法律に触れるようなことは何もしていないわけですから」
▲納税者
「でも、相当執拗に聞いていましたから、何か心配です・・・」
こうして税務調査の2日間は終わりました。
後は、税務署からの連絡を待つだけです。
そして、約1週間後に税務署から電話がありました。
●税務署
「先生、大変申し訳ございませんが、一度署まで来ていただけませんか?」
■会計事務所
「ええ、お伺いするのは構いませんが、どのようなことでですか?」
●税務署
「電話ではあれですので、とにかく署までご足労いただけませんでしょうか?」
■会計事務所
「分かりました。明日お伺いいたします。」
税務署からの呼び出しです。
To be continued
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