「税務調査は会社のことを調べてもらえるいい機会だ」という社長の意向で、今回の調査はチョッといつもと違うものとなります。
男性2人組みの調査官です。
上席調査官と、ひらの調査官です。
上席調査官は30代後半か40代前半くらいです。
まずは恒例の雑談から入ります。
▲納税者(社長)
「まず、調査官にお願いしたいことがあります」
「私は言われたものは何でも出しますので、好きなように調査をしてください」
「特に隠し事をするようなこともありませんので、どうぞ宜しくお願いいたします」
はじめから社長は宣言してしまいました。
めったにこんなことを言われない調査官は、チョッとびっくりしたようです。
「あ~ こんなこと言っちゃって、本当に平気なのかな・・・・」というのが私正直な気持ちです。
雑談も終わり、調査の始まりです。
●税務署
「それではまず、社長の机の中を見せていただけますか?」
「お~、はじめからそうきたか」という感じです。
▲納税者(社長)
「いいですよ」
調査官は、社長の机の引き出しを見始めました。
●税務署
「なんかプライベートなもので、見られてまずいものなんか入っていないですか?」
▲納税者(社長)
「いや、別にそんなものないですよ」
●税務署
「この前調査に行った先では、社長の机の中から裏ビデオが出てきちゃったんですよ ハァ ハァ ハァ 」
この調査官は自分で言って、自分でうけています。
引き出しの中から、印鑑を取り出しました。
そして、その印鑑を朱肉につけて、すべての印鑑の陰影を紙にとっています。
さらに、出てきた社長個人の預金通帳の銀行名と支店と口座番号を控えています。
そして何か見つけたみたいです。
「この領収書は何ですか?」
To be continued
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。