今回の調査官はよくしゃべります。
●税務署
「源泉所得税の徴収漏れを防ぐにはそれなりのチェックシステムが必要です」
「どのような業種に人に報酬を支払ったら源泉所得税を預らなければならないのか、チェックリストを作っておくといいですよ」
「1人で何でもかんでもやらなければならない訳ですから、チェックリストは有効です」
「大会社では組織の中で内部牽制制度、つまりチェック制度ができていますから未然にミスを防げますが、個人事業ではそんなことできないですからね」
「やはりチェックリストが一番です」
▲納税者
「はぁ そうですか・・・」
●税務署
「そうですよ。単に源泉税を取り忘れただけで税額の10%ものペナルティ-を取られるんですよ」
「本業もままならないのに、さらにペナルティーまで取られてはね・・・」
・・・という具合に、教育的指導は続きました。
調査の結果、指摘されたのは、源泉所得税の徴収漏れの件だけでした。
しかし、経営批判とも受け取れるようなご指導には驚きました。
相手が税務調査官という立場であるため黙って聞いていますが、これがそうでなければ相手にしません。
この調査官は、調査終了直前に事務所に電話を掛けてきて
「これから○○病院に行くのですが、そのついでに先生の事務所にお伺いしたいのですが・・・」
と言います。
こちらが「どんな御用件で?」と聞くと、「いや、近くまで行くものですから・・・」
通常は調査官が会計事務所に直接来るということは稀です。
それも特定の用件なしに来るなんていうことは通常はありません。
事務所に来られて長時間の教育的指導をされてはかないませんので丁重にお断りしました。
いろいろな方がいらっしゃるものです・・・・
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