先週で一応ひと区切りついた「思いも寄らない調査」において、最後に所轄の税務署に納税者とともに行ったとき、調査官から別れ際に「また、突然お邪魔しますから」と言われ、「いやな冗談ですね、ハハハ・・・」と笑って帰ってきました。
しかし、数年後にこれが笑い話ではなく、現実のものとなったのです。
■会計事務所
朝9時過ぎに「○○商事の××さんから電話です」と電話にでると・・・
▲納税者
「先生、また大勢の税務署の方が突然来て、事務所中の書類をひっくり返しています」
■会計事務所
「え・・・、またですか・・・」
「税務署の方と替わって頂けますか?」
●税務署
「△△税務署の上席の税原と申します」
「突然押しかけて申し訳ありません」
「前回の調査結果がかなりのものでしたので、今回も大変申し訳ないのですがこのような形で調査に入らせていただきましたことを、ご了解願いたいのですが・・・」と丁重な言い回しです。
■会計事務所
「前回大変な調査結果であったので、今回も同じことをやっているのではないか、ということで事前予告なしに調査されたということですか?」
●税務署
「そのとおりです。どうかご理解いただきたいのですが・・・」
■会計事務所
「ま、電話でこうして話しててもあれですから。これからそちらへ向かいます。」
先週までお話した、とんでもない調査から3年が経ちました。
3年経って、また突然の大勢での調査です。
とにかく急いで会社に向かいます。
到着すると、3年前と同じような光景が繰り返されていました。
大勢の調査官が事務所中をひっくり返しています。
キャビネットの中や従業員の机の中、積み上げた書類などを一枚一枚丹念に確認しています。
電話で話した税務署の責任者が私に近寄って来て、私を事務所の外に誘い出しました。
●税務署
「先生、大変申し訳ございませんが、前回の調査があのようなものでしたので、今回もこのような形になりましたが、ご理解ください」
■会計事務所
「もう何もやっていませんよ、会社は」
●税務署
「そうとは思いますが、それを確認するだけですので・・・」
■会計事務所
「なにもこんなやり方で確認しなくてもいいじゃないですか?」
●税務署
「すみません。前回が前回だったもので・・・」
■会計事務所
「私だって、また同じようなことをやるのなら顧問など引き受けませんよ」
「もうちゃんとやっていますよ」
●税務署
「ええ、そうとは思うんですが・・・」
「以前に大きな問題があったところは、だいたい今回のような調査をするようになっているのです」
「ですから、ご了解ください」
前回が前回だからか・・・
To be continued
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