とにかく話題を振ります。
■会計事務所
「好きな食べ物は何ですか?」
「趣味は何ですか?」
そして、時には独善的な考え方を一方的に話し始めます。
「最近の学校教育について、どのように思いますか?」
●税務署
「学校教育ですか・・・?」
■会計事務所
「わたしは、学校の先生がかわいそうだと思います」
▲納税者
「え、なんでですか?」
納税者もちゃんと心得ていて、合いの手を入れます。
■会計事務所
「そもそも学校とは・・・」
と自説を長々としゃべりまくります。かなり時間を稼げます。
そうこうするうちに正午近くなりました。
「食事に行きましょうか?」
●税務署
「いえ、私は1人で食べますから・・・」
■会計事務所事務所
「そんなこと言わないで、食事くらい一緒に行きましょうよ」
▲納税者
「そうよ、ここら辺はあまり食べるところもないし」
基本的に調査官が食事を一緒にすることは稀です。
食事をご馳走になって、あとから納税者に「タダで食べた」とでも言われるのを避けるためなのでしょうか?
なんか世知辛い世の中となっています。
今回の調査官は快く一緒に食事をしていただきました。
案内されたところは、うなぎ屋さんでした。
納税者の方も、うなぎをおいしそうにほおばっています。
あんなことをしておきながら食欲旺盛です。たいしたものです。
食事も終わり、午後の調査の開始です。
●税務署
「校正のお仕事をかなり外注に出していますね」
▲納税者
「はい・・・出しています・・・」
か細い声です。
うなぎを食べた元気がどこかに行ってしまいました。
さあ、どうなることやら・・・・
To be continued
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