☆質問
「今日が3月決算の決算日ですが、私の会社も3月決算でこれからが
決算作業で大変です」
「私の会社は、卸売業をしていることから得意先がかなりの数ありま
す」
「得意先の締め日はほとんどが20日と15日なので、締め日から決算
日までの売上高の集計が大変です」
★回答
「たしかに卸売業ですと、得意先の数が多いから締め後の売上を拾
うのが大変ですね」
☆質問
「でも、締め後の売上を計上しないとダメなんですよね?」
★回答
「原則はそのとおりですね」
「正確な会計処理ではそのようになります」
☆質問
「例外もあるのですか?」
★回答
「法人税の扱いであります」
☆質問
「内容を教えてください」
★回答
「法人が決算日からおおむね10日以内の締め日をもとに売上高を継続
して計上している場合にはこれを認める、とする扱いがあります」
☆質問
「ということは、3月の20日とか25日の締め日までの売上を計上すれば
よいということですね?」
★回答
「そのとおりです」
☆質問
「継続して計上する、というのはどうしてですか?」
★回答
「今年は締め後を計上して、来年は締め後を計上しない、というやり方で
は利益の操作ができるからでしょう」
☆質問
「今期から継続してこの扱いを適用すれば、今期だけ締め後の売上高
が少なくなって節税になりますよね?」
★回答
「仕入との関係もありますから、まるまる売上高だけ利益が少なくなる
というわけではありませんが、締め後の粗利分だけは利益が少なくな
るでしょう」
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。