☆質問
「会社の業績がよくなってきましたので、少し課税の繰り延べを考えて
みようと思います」
「会社で保険に入ると、保険料の全額が損金になる生命保険があるって
聞いたのですけれど、本当ですか?」
★回答
「会社が契約者となり、役員や従業員が被保険者、会社が保険金の受取
人という契約で保険に入ると、その保険料の全額が損金になったり、半額
が損金になったりします」
☆質問
「保険料の全額が損金になるのは、掛け捨ての保険ですか?」
★回答
「そうです。定期保険といわれているもので、保険料は掛け捨てで、全額
損金になります。」
☆質問
「満期返戻金がある保険は、保険料が全額損金にならないのですよね?」
★回答
「そうです。養老保険といわれ、保険の内容によって保険料を全額資産とし
て計上するものと、保険料の半分を資産計上して、半分を損金とするものも
あります。」
☆質問
「保険料が全額損金になって、かつ保障がつき、万一の場合は解約すると
資産形成効果がある保険もあると聞いたのですが?」
★回答
「逓増定期保険といわれるものです」
「保険料は全額損金になり、一定の時期に解約すると掛け金の90%くらい
が返戻されるという保険商品です」
「利益の出ている時にこの保険に加入して、年払いで多額の保険料を損金
で計上し、将来保険料を受け取って、それを役員退職金などの原資にする
ことでかなり普及しています」
☆質問
「なるほど」
★回答
「そうですね。しかし、資産形成効果が高いことから、この3月22日に税務
当局から、この保険の税務取り扱いの見直しを検討していると、生命保険
協会に口頭で通知があったとのことです」
「生命保険会社によっては、3月23日から逓増定期保険の取り扱いを即日
中止しているところもかなりあるようです」
☆質問
「では、もうこの保険は使えないということですね?」
★回答
「そういうことになりそうです」
「これからは保険料の2分の1が損金になるタイプの保険が主流になるので
はないでしょうか」
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