☆質問
『外貨預金の金利が高いものだから、外貨預金を昨年始めました。
しかし結局、円高になってしまって、満期を迎えたら利息の儲けより
為替の損失が多く出てしまいました』
『この外貨預金に関する税金について教えてください』
★回答
まず、外貨預金の利息は利子所得とされ、20%の税率で源泉徴収
されます。
源泉分離課税の扱いですので、確定申告の必要もありません。
円貨の預金利息の扱いと同じです。
☆質問
『なるほど』
『で、為替による差損益はどうですか?』
★回答
為替差損益は雑所得となります。
☆質問
『給与所得以外の所得が20万円以下の人は、確定申告をしなくても
よいといったことを聞いたのですが、外貨預金をやっていた場合は、預
金利息と為替差益の合計で20万円以下を判断するのですか?』
★回答
いいえ、源泉分離課税である外貨預金の利子は含めません。為替差
益の額だけで20万円以下かどうか判断します。
☆質問
『なるほど、そういうことですか』
『私の場合は、いずれにしても確定申告をするのですが、為替差損は
申告に含めなくてもかまわないですよね?』
★回答
所得の種類は給与所得と他になんですか?
☆質問
『弟が経営している会社にお金を貸しているので、そこからの利息収入
があります』
★回答
弟さんの会社からの利息収入は、利子所得ではなく雑所得になります。
この場合、為替差損を確定申告に含めて申告すると節税になりますよ。
☆質問
『えっ、そうなんですか?』
★回答
そうです。
為替差損は雑所得ですから、弟さんの会社からの利息収入と、同じ雑
所得ということで損益通算できるのです。
つまり、為替差損の額だけ利息収入を減らすことができるわけです。
☆質問
『なるほど。それは大きいですね。』
『今回の確定申告で為替差損を含めて申告します』
★回答
そうですね。
あと、年金受給者の方も、為替差損が出たら確定申告をすると税金が
安くなることがあります。
公的年金も雑所得ですので、為替差損と損益通算をすることができる
からです。
☆質問
『そうなんですか』
『父親も外貨預金をやっていますので、アドバイスしておきます』
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